復活のメガドライブ+メガCD 電解コンデンサー交換(3度目)

メガCDがまたもや動かなくなり早数年。そろそろ修理しようと情報を集めると、最初に引っかかるのが2007年に自分で書いたBlog記事だったりする現状に衝撃を憶えたので、9年後のいま、続編なので日本語で続きを書くことにする。英語じゃなくてごめんね。

復活のメガドライブ+メガCD 電解コンデンサー交換

まず症状。我が家のメガCDは元々発売当時に買った超初期版と、ジャンクで買ったちょい新しめのものの2台ある状態。こいつらをどうにかしないと、メガCD版シルフィードが遊べないのだ。

■1台目(超初期版)の症状:

  1. 起動はする状態だが、音が一切出ない。
  2. メニューに入り、トレイをイジェクトしてCD-ROMを乗せ、トレイを閉めてもCD-ROMがスピンアップしない。つまりメニューに「CD-ROM」の文字が出ずゲームができない。

■2台目(ジャンク)の症状:

  1. そもそも起動しない。電源を入れても画面真っ黒で、メガCD本体のランプも点灯しない。

まず1台目から修理に取りかかる。メガCDの分解方法は至って簡単で、下記手順を守れば筐体を割ることは無いだろう。中もスカスカだし。

ドライブ修理の注意点としては、CD-ROMトレイを出した状態で分解を開始しないと、トレイを抜けない、ということ。メニューでイジェクトさせてから電源を切り、開始しましょう。

  1. 底面ビス6本を抜く
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  2. メガドライブとの接続コネクターの上の黒いビス2本を抜く
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  3. 接続コネクターの手前のビスを抜いたプラスチック部分を上にゆっくり持ち上げる (画像はトレイを閉じているけど、もしCD-ROM側の修理が必要であればこの時点でトレイを出しておかないとトレイが抜けない)
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  4. 反対側(ケーブル押さえがある側)をゆっくり持ち上げる
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さてこのあと、銀のカバーをビス3本で外して、CD-ROMドライブを露出させる。ここで必要なのはまずCD-ROMトレイを横切っている上蓋押さえのビス2本を抜き、トレイの右上にある、爪で押さえてあるT字型のプラスチックを抜く。このT字型のプラスチックを抜かないと、トレイを全部引き抜くことができない。つまり引っかかりになっている(しかもイジェクト済みのセンサーに当たるようになっている)ので、抜かないといけない。爪で押さえて細いマイナスドライバーでちょいと上に持ち上げれば簡単に取れる。

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で、そのあトレイをいっぱいいっぱいに引き出したあと、トレイを引っこ抜く。割れないように慎重に。そうすれば取り外したトレイの下にベルトが露出する。ローディングがダメな場合、だいたいこいつがユルユルでガビガビになってスリップしているから、必ず新品に交換する。薬剤でどうにかしようと思っても、一瞬動くかもだがすぐ駄目になるので、諦めて交換すべし。

代替品は「角ベルト 25mm x 1.6mm 径約39mm」。うちは近くのカホパーツセンターにて調達した。我が家のは案の定ユルユルになっていて、見るからにスリップしそうな感じになっていた。

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張り替えたらこのくらい張りが出る。上の画像と比較しても一目瞭然である。これでトレイを戻して動かしてみたところ、一発でロードするようになった。ローディング部分はこれで修理完了。

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さて、次に1号機の音が出ない点の修理。これもメガCDで頻発する四級塩コンデンサー問題なので、多分現在発症していない個体もいずれ発症する病気と考えたほうがいいだろう。

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この問題点はまずメガCDが3つの基板から構成されていることを理解してから作業をするのが早い。まずCDドライブの正面から見て右横の最も大きな基板が「メインボード」(と書いてある)。ここにCPU・ROM・RAM等が積載されている。音が出ないけど動作はする、という場合、ここは無傷のことが大半。

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が、このメインボードの表面実装コンデンサーが大量死して腐食が進んでいたので、辛うじて動いているものの全量交換することにした。16V 10μF x 12個、10V 100μF x1個の新品105℃の一般的なアルミ電解コンデンサーを調達し、表面実装型のランドに無理矢理はんだ付けしていく。非常に格好が悪いのだが、結局は同じだし、別に売り物にするわけでもないのでこれで良い。

注意点としては、作業しやすいように半田付けしていく順番を考えること、取り付けの際に穴に引っかからないように配置するためにコンデンサー側の足の切り方を工夫すること、くらいだろうか。また腐食が進んでいる場合一向にはんだが乗らない事が多いため、はんだごてで軽く基板側をグリグリしてやるとくっつく事も多い(がやり過ぎると焦げる)。まあとにかくくっつけるのだ。

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なおこのメインボード基板は時期により数バージョンある。2号機の基板は完全にデザインが異なるもの。部品配置がそもそも違う(下の画像)。実はこれに加えて1号機と2号機の間のデザインのものが存在する(1号機の基板にEPROMではなくカスタムROMが載ってるタイプ)ことをtwitterでしらけんさんに教えてもらったため、少なくとも3バージョン以上は存在すると考えてよいだろう。

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ふたつめの基板が、メインボードが刺さっている通称「コネクトボード」(と書いてある)。これも二バージョン確認済みで、1号機のメインボードにジャンパー線があり、表面実装型コンデンサーが2個あるものと、2号機の両者が無いもの。ジャンパー線の有無があるので互換性は無いと考えた方がいいだろう。

ここの表面実装コンデンサーも液漏れしていたため、通常の電解コンデンサーで張り替えた。16V 10μF x 1個、6.3V 47μF x 1個である。

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三つ目の基板が、ACアダプタージャックや音声ジャックがくっついている、背面側にある細長い通称「サブボード」(と書いてある)。音声が出ない場合、十中八九こいつが元凶と考えて良いだろう。我が家の1号機の場合、9年前に交換した電解コンデンサーが確か5年くらい前に死んでいたのを確認して再度交換したものの、音が出ず一度断念している。この際に交換したものとは別のコンデンサーが死んでいる可能性大なので、こいつらを全交換である。

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交換に際しては、16V 10μF x 10個、16V 100μF x 1個、6.3V 100μF x 2個の105℃品の新品を調達すべし。耐圧(V)はこれより上であればぶっちゃけ何でもOKだが、あんまり大きいと入りきれないので、そこそこ近いやつにしたほうがいい。福岡のカホパーツセンターでは16V 10μFが全くなかったので、50V 10μFで代替した。

だが、結果は音声復活ならず。作業中、半田付けの際に腐臭が漂っていたため、明らかに小さな16V 10μFのコンデンサーが漏れており、漏洩後どこかが腐食していると考えられる。が、不明なので一旦保留。恐らく腐食でパターン断線、IC故障、辺りだろう。

なお2号機の電源が入らない問題も、ここサブボードの「16V 100μF x 1個、6.3V 100μF x 2個」のどれかが死んでる最も良くあるパターンではないかと考えられたため、交換したところ電源及び音声が復活した。

ここで1号機のメインボード+コネクトボード+2号機のサブボードで、一旦正常稼働状態のメガCDができあがった。

メガCDの故障は上記の他にCD-ROMトレイが経年劣化で歪んで正常にトレイが動作しない(引っかかる)というものがあり、我が家の2号機がその状態である。この場合、修理不能なので他のジャンクからパーツを拾ってくるしかない。

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メガCDの良くある故障パターンは大凡上記のうちに該当する気がしている。今回は1号機メインボードの表面実装型コンデンサーが全量液漏れ死亡していたのが衝撃だった。2号機のものは漏れていなかったため経年の違いかもしれないが、初期型は恐らくどれも同じような四級塩を使ったものであろう、と考えると、単に時間の問題となることは明らかだろう。

ともあれ、私を含む実機維持派は簡単な電子工作技術が必須となる(か大量のお金が必須となる)時代に突入したと考えて良いだろう。慣れれば簡単なので、ダメ元で挑戦してみる方々が少しでも増え(て復活したメガCDが増加す)る事を願うばかりだ。

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