Leica IIIbが我が家にやって來た

寫眞方面の話。そのうち買ふかな、と思ってたら中野に行った際に買ってしまった。

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元々輕くて趣味性の高いレンジファインダーが欲しいと思ってた所であった。OLYMPUS XAがあるからいいじゃないか、とも思っていたのであるが、外裝がプラスチック過ぎるのとピント合わせがひたすら難しいのが難點であり、年代的にいつ壊れてもおかしくない電子式シャッターが心配でもあった。欲しいのは、薄くて輕くて金属製で長く使へて。

となると自然に候補に擧がるのがバルナックライカである。M型ライカの前の、初代Lマウントの機種である。

本機はその中でも1938年製である。日本の所謂大東亞戰爭よりも前のドイツ(だから第二次世界大戰)のものである。巡り巡ってこれが日本にあるのが不思議でもあるのだが、そもそも世界中のライカの何割かは日本にあるらしい。IIIbはLeica III型の3番目(III, IIIa, IIIb)であり、本體が板金で作られた最後のものださうだ。しかも設計者のオスカー・バルナックが生きてた頃の最後の機種、3萬臺程度しか作られてない、といふことで、知る人ぞ知る機種である。

まあ、さういふ希少話はさておいて、私がこの機種に決めた理由を忘れないうちにまとめておきたい。

  • IIIc型以降より小型であること。
  • メッキや内部部品の品質が第二次世界大戦より前で良く、長期利用に堪へさうであること
  • ファインダー部分がIIIa型の板金型より改良されたダイカストになっており、距離計との間隔が狭まったこと
  • 距離計が50mmファインダーの1.5倍像、全面二重像となっており、ピント合わせが極めて樂なこと
  • フィルム巻き戻しレバーを動かした際に誤って露光しないやうに自動でシャッターが閉まる構造になってること
  • 沈胴型Elmarが超小型で輕く、合計でも660g程度にしかならないこと
  • Elmarを沈胴させた時の薄さが半端なく薄いこと
  • コストパフォーマンスに優れていること(結構安い)

といふことで、中野の某店から我が家にやってきたLeicaである。IIIbはその生産臺數の少なさから、一般的なIIIfよりも高額で良品も少ないらしい(Web中古サイトでも確かにいいのが見つからない)のだが、偶然上京した際に運が味方してくれたやうだ。とにかく安く買った實用品であるため、中身はオリジナルといふ譯でもなささうであり、軍艦部の彫り込みの墨入れも部分的に剥げている。ピカピカだと逆に貴重過ぎて使へないので、このくらいのが欲しかったのである。

レンズはこれまた定番のElmar 5cmにとりあえず決めた。なんせレンズが引っ込む所が素晴らしい。製造番號を調べたところ、1946年製ださうである。これは戰後ですな。マニアに謂はせると年代が揃ってないダメな組み合はせなのだらうけど、とにかく良品が何せ安く買へたので良しである。恐らく市場最安値圏で買ってしまった。ガタもなく傷も少なく、多少曇ってるかも、と謂ふ程度で、ヘリコイドも絞りも重くグーッと動く感じで、グリースも切れておらず、良好である。

といふことで、この構成で夜間の試寫へ突撃していったのであった。現像してみると極めて良く寫ってたので、壊れてはいないやうだ。いま出先であるため、この結果は歸宅後にフィルムを讀み取って畫像を掲載したい。

35mm判は今後旅行時のメインカメラとして割り切るつもりだが、本機はその小型さと薄さで大活躍してもらう豫定である。想定ではだいぶ後年に買ふ積もりだったのだが、數十年前倒しになってしまった。まあ、良い。これを良い機會に、モノクロフィルムや自家現像なども今年からゆっくりと始めて行きたいと思っている。

何故サンフランシスコに一眼レフを持って行かなかったか

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超逆光寫眞である。これがXAの限界であらう。まあ頑張ってる方である。さてサンフランシスコの寫眞は一杯あるものの、他にも澤山あるのでこのくらいで一旦止めておこう。

今回持參したOLYMPUS XAであるが、前回持って行ったNikon F6に代へて、といふ話は前回書いた。で、どんくらいその大きさが違ふのか、といふ事を最後に記しておきたい。

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35mm判の寫眞の大きさはこのくらいで、XAの大きさがこのくらい。これを憶えておきたい。

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で、前回持參したセットであるF6 + AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm F3.5-5.6Gとの比較がこれ。圧倒的にF6がデカすぎる。ちなみにこのレンズはF6発売時の標準レンズみたいな位置づけで出たものである。一眼レフ側の重量は本体975g + レンズ575g = 約1.6kg。對してXA側はたったの200g。

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横から見てもこれ。ペンタプリズムの出っ張り分はしょうがないとしても、それ以外がデカすぎる氣がする。

で・・・撮れる寫眞は同じサイズなのである。

うーむ、と考へるわけである。寫眞を撮る行爲が愉しいか否か、という點は時と場合に依るためさておき、同じサイズの寫眞しか撮れないのにこの格差。いくら何でも酷すぎるんじゃないか、と思ふのである。

元々、何で35mm判が登場したのか、を考へると、35mmの映画フィルムを轉用して小型の箱にぶち込んだバルナックライカの登場まで遡る。それまでの120判(ブローニーフィルム)と比較して幅が約半分で可搬性に優れ經濟的だったところが自己同一性だったはずである。

で、その成れの果てといふか進化し盡くした結末が、ニコンの35mm判フィルム最終機になりさうな予感の、このF6である。F5と比較したらこれでもだいぶ輕くて小さいのであるが、やっぱりでかくて重い。でも「35mm判」なのである。所詮小型判。レンズが良いとか惡いとかズームが便利だとか逆光がアレだコレだと言っても、言っちゃ惡いが所詮小型判なのである。これで撮った寫眞を四切りや半切に伸ばすと結構辛い。といふかかなり辛い。ボケボケで無理。

で、5年くらい前に散々惱んだ擧げ句、中判・大判に進むことにしたのであった。巡り巡って、またもや同じ問題に當たった。我ながらアホだなと思ふのだが、趣味だからこんなもんだらう。

なので、やっぱり35mm判はちっちゃい方がいいよね、ってことでXAなのである。こいつが金属で出來てて趣味性に溢れてゐれば本當に良かったのにね、と云ふ事は語り盡くされて久しいやうであるが、やっぱり同じ事を思ってしまふ。

で、その先に行き着くところはやはり原點のライカスタンダードなのだらう。まあ、足腰が丈夫な内はその前に中判・大判を愉しむことにしたいと思っているので。だいぶ先になる予定である。予定は予定なのでどうなるかは不明だが・・・

今年はメインでHASSELBLADを使ふことが多かった。忘れさうなので、といふのと、整理を豫て、今年撮った寫眞を近くまとめておきたいと考へているところである。

サンフランシスコの街中 其の貳

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サンフランシスコの街中の2枚目である。相變はらず逆光っぽいところもあり、やっぱり何となくボケっとしていて、被寫體もレトロで、今度は更に遡って70年代テイストである。輝度差が酷すぎるため、とにかくハイライトは飛びまくっている。まあ、こんなもんであらう。

さて、あちらは電車もレトロなのが普通に走っており、雰圍氣滿點である。經濟效率優先な東京のガキっぽいギラギラ銀色ではない所が良い。どちらかといふと米國はあまり好きではないのだが、欧米の大人な雰圍氣優先な所はさすがに見習ふべきだと思ふ。良い所は良い、惡いところは惡いといふ眞っ當な感覺を大事にしたいと常々思ふのである。

過去、東京に住んでると心地よくてこの當たり前の感覺を忘れてしまいがちであった。九州に戻ってこの點を強く感じた。そしてサンフランシスコに行って更に強く感じた。世界の中心は最初から東京ではない。東京の感覺とそれ以外の地方の感覺は違う。東京の感覺は他の國ともかけ離れている。ここを辨えず踏み外すと、いろいろ失敗しそうな氣がするのである。まあ、おっさんの戯れ言である。

ちなみに前回のタグでFUJICOLOR X-TRA400(ネガフィルム)としていたのだが、PROVIA 100F(リバーサルフィルム)の間違い。ボケっと眠い系の描寫だったのでネガとばかり思ひこんでいた。確かにフィルムを見ると、途中まで撮って放置していたあと、そのままアメリカに持って行ったのであった。普通に手荷物検査でX線照射を浴びまくったはずなのだが、ISO 100の爲か全く問題がない。低感度フィルム萬歳である。

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前回の寫眞のスキャン畫像を上げたときに「XAって何?」と聞かれたので、これも上げておきたい。超小型のレンジファインダー型カメラである。たぶん、光學視差式の距離計が付いてるカメラの中で最小であらう。ファインダーを覗くと、真ん中に黄色い窓があって、そこが左右にぶれて見へる。レンズの下のレバーを動かすと、その像が左右に動き、ぴったり合ったら焦點が合っている、という、まあライカ(バルナック・M型)とかと同じやつである。

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ちなみに前回も書いたが、デカい一眼レフF6でも、このオモチャなXAでも、35mm判(135)である限り、撮れる寫眞のサイズはあくまで小っこい35mmフィルムの幅、24mm x 36mmといふ極小の像である。(この極小サイズを「フルサイズ」とか「FX」とか大仰に吹聽する近年のデジタル一眼レフ市場の滑稽さであることよ。)

35mm判の場合小さい方が良い、と特に最近思ふやうになった。これは次回にまとめておきたい。

サンフランシスコの街角

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これまでの流れを考へると何となく場違いな(笑)コンピューターな話題が續いてしまったのだが、そろそろ年末であるため、今年の寫眞についてもゆるりとまとめておきたい。

今年の9月末にJavaOneカンファレンスの爲サンフランシスコにまたもや行ってしまったのだが、前回の教訓として「重い物はヤバい」といふのがあった。まあ、重いのを背負って一日中移動しまくると云ふのは確かに考へた方が良くて、去年はHASSELBLADと散々比較して悩んだ擧げ句、万能用途としてF6とAF-S VR 24-120mm(旧型)をリュックに突っ込んで行ったものの、デカいわ重いわで碌な想い出が無いといふ散々な結果に終はってしまったのであった。ハッセルを持っていかなかったのだけは、正解であった。

そのため、今年は思ひ切ってレンジファインダー至上最軽量のXAをポケットに突っ込んで行った。結果は大成功で、無限遠に固定して街角でパチ、ギーギー、何かあったらパチ、ギーギー、とまあスナップ用途としては確かに素晴らしい成果を挙げたのであった。

第一、この写ルンですの元ネタでもあるXAは端から見ても只の玩具であり、もしくは激安のデジカメ型落ち品のやうにも見える。このためクソ危險なサンフランシスコの街中でも、盗まれる恐れも、その爲に襲はれる恐れも少ないのである。絶対高値で賣れないであらうことは素人目にも明らかなのだ。iPhone 5Sで撮る方が100倍危ない。

XAのレンズは一応、瑞光の名前が入っているものの、まあツァイスのテッサーもどきな小型レンズの割に描寫は微妙といふものかなと思ふ。この寫眞のスキャン結果を見ても分かるとおり、今年の街角でもあら不思議、80年代の薫りが。要するに、逆光氣味で撮るとボワーンとなってしまうのである。順光だといいんだけどね。

ピントが合ってるところは流石にテッサー型であるためか、至って鋭い。ISO 400のフィルムの粒子の粗さも相まって、なかなかの雰圍氣である。

まあ、逆に云ふと變なコーティングやら何やらが無くて至って普通の何の変哲もないレンズだ、とも云へるだらう。

XAは持つ喜びと云ふ世界とは無縁のプラカメであるものの、かういふ用途には絶好である。同行の士に「それ何?」と何度も聞かれたが、「只の35mmフルサイズのカメラ」と應へておいた。殘念ながらこの洒落はほとんど通じなかったやうだ。

ハウステンボス 其の貳

昨日フィルムスキャンしたやつの一枚。

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デジカメの苦手な表現は數多有り過ぎて困るくらいなのですが、個人的に絶對赦せないと思ふひとつに、綠の表現があります。この寫眞畫像で云へば白鳥の泳ぐどぶ川の色。

すんごい綺麗なエメラルドグリーンとか、噓臭い透明な淡い色とか、現實がパステル色のバラ色ファンタジーに早變はり。虛飾に塗れた噓の世界。

こんな元も子もないドブ臭い色はなかなか出ないでせう。まあ、この辺は嗜好の範圍ですね。お好きな方でどうぞ、ってことで。

※色溫度が高いですが、見た目通りそのままにしてあります。

VueScanでのフィルムスキャンまとめ – ハウステンボス

 

さて前回VueScanについていろいろ書いたが、忘れないためにフィルムスキャンの實際のフローをまとめておきます。フィルムスキャンをやったことがない方も、大體こんな感じとご理解頂けるのではないかと思ひます。

まず、フィルム。當たり前であるが此がないとスキャン出來ません(笑)。まずフィルムをカメラに詰めて、撮ってきて寫眞屋さんで現像してきませう。めんどくさいなら富士フイルムの「写ルンです」でも大丈夫。あれも歷とした寫眞機であります。

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ここで準備したのは120判(所謂ブローニー判、一般的な135判(35mm判)よりも倍くらい大きいもの)のリバーサルフィルム(所謂ポジフィルム・スライドフィルム、一般的なネガフィルムの逆で正像)である。フィルムが大きいので目視でも充分に鑑賞に堪へます。白い部分がスケスケなので、いまいちよく見えませんが・・・

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ライトボックスにかざすとこんな感じで完璧に見えます。透過光は綺麗ですねー。ルーペで覗くともの凄い高精細ぶりに息を飲みます。これは撮った本人の特権なので見せません(笑)。というか見せられないですねー。上の畫像はiPhoneで撮ったため、自動露出の關係で見た目より濃いめに出てます。

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ライトボックスはA4のでかいものも持ってますが、さっと使ふにはこの小型のが便利ですね。單四電池で動きます。新書一冊分の大きさです。所謂便利グッズ系であります。

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これをスキャナー付属のフィルムホルダーにはめます。はめる際にはフィルム用の手袋を使ひませう。ヨドバシカメラとかで買へます。フィルムを裏返してはめませう。慣れないと傷つける可能性があるので愼重に・・・慣れたらホイホイやっちゃえます。

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ホルダーごとスキャナーにはめませう。穴の位置を合はせて置くだけ。スキャナーの蓋側の白い板を外すのを忘れずに。此を忘れると透過光ユニットが正常に動かずスキャン出來ません。要するに上のライトボックス相當の光がないと正像として見られないから、フィルムの後ろから照らしてやってるんですね。(だからホルダーにはめるフィルムは逆にはめるのである)

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はい、VueScanを起動して「プレビュー」ボタンを押しませう。設定は前回の記事を參考に。キューといふ音を奏でながらプレビュー畫像が出てきます。これは30秒くらいかかったかな。純正のEPSON Scanより高速に出てきます。

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はい、プレビュー終はり。正しく設定していれば、こんな感じで6コマを自動認識して、しかもスキャンする領域を自動認識して、自動露出してくれます。「スキャン」タブに移り、一齣ずつ右下の「→」ボタンを押して確認していきませう。

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一コマ目。完璧に自動で切り抜いてくれてますね。わたしはフィルムの枠までスキャンしたいので、「切り抜き」の「しきい値」をちょいと大きめに指定して、スキャンする領域を広げています。この自由度は純正EPSON Scanではできない藝當ですね。(大中小の荒い三段階しかない)

 

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はい、どんどんコマを進めていくと、5コマ目の自動認識が間違ってました。何でこんなヘンテコな認識をしてくれるのかさっぱり理解できませんが、かういふ場合は手動で領域を修正してやりませう。

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「プレビュー」タブに戻ると、案の定隣のコマとまたがって選擇領域が擴がってます。 こいつをマウスでよいしょと選擇し直します。

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はい、できました。簡單ですね。「スキャン」タブを再度選擇して確認しませう。

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綺麗に選擇できてました。自動露出もバッチリですねー。この辺は恐ろしい賢さです。EPSON Scanだとかうはいかないのです。

はい、最後のコマまで確認が進んだら、左下の「スキャン」ボタンを押しませう。この場合は、「出力」タブでJPEGを指定しています。「入力」タブのバッチスキャンで「すべての」を指定してあると、いま確認した6コマぜんぶ一氣にスキャンしてくれます。

さて、待つこと20分くらい・・・1駒ずつ出來上がるので、順次確認できますが、ご飯でも食べて待ちませう。

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はい、出来上がり。完成した畫像をLightroomに取り込んで、上下左右をちょっとだけ切り抜き、解像度を落として1000×1000 pixel程度に落としただけです。元がPROVIA 100Fらしいすっきりとした寫眞であったため、見た目まんまの良い取り込みになったのではと思ひます。クリックするとちょいと大きくなります。

この寫眞、今年の6月くらいにハウステンボスにて撮ったやつなんですが、HASSELBLADを手持ちで急ぎで撮ったため、塔が傾いてますね(笑)。展覽會にでも出品するならちょいと廻轉させたいところではありますが、ここではスキャンが主題であるため、そのまま掲載しておきませう。

といふか、フィルムに寫眞としてかう撮れてるわけで、それはそれであります。このままが寫眞。電子塗り繪に堕すのは趣味ではありません。そのままを鑑賞いたしませう。

※フィルムをホルダーから外して戻すのを忘れないやうにしませう。

さて、パソコンによるフィルムスキャンの概要は槪ねご理解頂けたのではないかと考へましたが如何でせうか?

VueScanはMac版だけでなくWindows版もあるため、全く同じ手順で可能かと思ひます。あとはEPSON GT-X970とかフィルムスキャンができるスキャナーを買ってくるだけであります。最近はだいぶ安く入手できるので、良い時代になったもんです。

やたらと高額で短命のデジカメなんぞ頻繁に買い換へるのではなく、ビンテージバルナックライカを長年使い込み、+フィルムスキャナーでBlog掲載と洒落込むのもおつなもんです。私は趣味性の高い方を撰びたいですね。折角の趣味なんだし。

 

吉野ヶ里遺蹟

ちょっと前だが吉野ヶ里遺蹟に行ってきた。福岡市より車で30分-1時間程度である。確か6月頃であったが、この時も8月の現在と同じくらい暑く、ヒーヒー言いながら廻った記憶がある。

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吉野ヶ里遺蹟に關する知識は余り持ち合はせて居ないのが殘念であるが、この周辺は遙か昔より肥沃な地であった事は間違ひなく、豪族のものである壺型の棺が大量に小高い丘陵地に見つかっていたりして、なかなか想像を掻き立ててくれる。

建物は倉庫に相當するものが高床式、住居に相當するものが竪穴式と分かれていた。これらの再現は想像との事であるが、それなりに考證がされてゐるらしい。當たらずしも遠からずと言ったところであらうか。

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他の寫眞も大量にあったのだが、とりあえずVueScanの使ひこなしをあれこれしていたら時間切れになってしまった。が、その成果として、GT-X970とブローニーホルダーによる6コマ自動切り出しバッチスキャン、及びDigital ICE相當のゴミ取りが出來るやうになった(要するにEPSON Scan相當のものである)。前回も指摘したやうに、スキャン動作そのものが比較的に閑か且つ高速であり、もはやEPSON Scanに戻る氣すら失せてしまった。

なを、上記畫像はかなりのコントラストで暗部が潰れ氣味であるが、實際の見た目がこれであって、リバーサルフィルムのライトボックス上での濃さもこの通りなので、そのまま何もいじってない。2枚目が特に顕著であるものの、これはDistagon CFiの特徴でもある。これを打ち消すにはASTIA 100Fが有效であったが、生産中止の現在、我が家に一箱殘るのみである。

さて、忘れないやうに、VueScanの設定値をメモしておこう。全て標準値からの變更點のみの差分である。

「入力」タブ

  • モード: 透過光原稿
  • 対象: スライドフィルム
  • 1ピクセルあたりのビット: 64ビットRGBI
  • バッチスキャン: すべての
  • プレビュー解像度: 400dpi
  • スキャン解像度: 1600dpi

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「切り抜き」タブ

  • 切り抜きサイズ: マニュアル
  • 切り抜きの複合: MF
  • プレビューエリア: 最大

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「フィルター」タブ

  • 赤外線スキャンによる塵除去: 弱
  • シャープにする: ON

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中にはよく分からないで設定しているものもあり、本當にこれで良いのか考へているものもある。が、これでEPSON Scan相當の自動処理が出來ている。あとは、入力タブの「フレーム番号」で1枚ずつスキャン範囲や露出等を決めていけば、勝手に記憶して、その設定値で一氣にスキャンしてくれる。賢いやつである。後日改めてこれ専用の記事を掲載したい。

※畫像を大きくし、VueScanの設定スクリーンショットを追加しました

霧島丸尾瀧

久しぶりの寫眞系投稿である。涼しいのをと思ひ、去年WISTAで撮った丸尾瀧である。

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我が家のフィルムスキャナーは二台あるのだが、そのどちらもVueScanから制御可能である。スキャナー付属のソフトウェア(NikonScan, EPSON Scan)から制御するより、VueScanから制御した方がスキャナーヘッド移動が自然であり、大變静かである。マンション暮らしとしてはこちらの方が圧倒的に良い。このフィルムは120を6×7で撮影したものであるため、GT-X970側でスキャンしている。

さて、この大型寫眞機の撮影であるが、三脚を擴げ、カメラを乗せ、後枠をを立てて蛇腹を伸ばし、レンズを付けてレリーズを付け、撮影開始。その後はピントを合はせて露出を計り、シャッタースピードを設定してシャッターを閉じ、絞りを設定し、フィルムホルダーをピントグラスの間に滑り込ませて、空シャッターを切ってから引き蓋を引き、ようやくシャッター。収納するのもこれの逆を行ふ。慣れたら1枚當たりの所要時間は最短で5-10分くらいである。

但し、このやうな瀧の撮影は崖っぷちで撮る事も多く、冠布(かんぷ)を被ってピント合わせに集中していると、冠布から出た後に轉落・滑落・・・といふ危險が伴ふ。このため、最近はWISTA付属のピントグラス保護兼跳ね上げ式ピントフードのみを使っている。これに4倍ルーペがあれば、實は大袈裟な冠布は不必要だったりする(あとは拘り次第・・・)。

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↑冠布とはかういふやつである。

なおこの寫眞はWISTA45SPに150mmを付けて撮ったものである。35mm判換算6-70mm程度なので、窮屈ぽくもある。可能であれば90mmやもうすこし廣角の65mm辺りが欲しいのであるが、いまだ入手できていない。現在は利便性を優先してHASSELBLAD側を充實させているものの、良い具合に揃ってきた爲、そろそろ次はこちら側かなと考へる次第である。

譽れ高きFUJINONレンズであるが、現行品のかどうなのか不明であるものの普通に購入できる狀態であり、富士フイルムで點檢修理も普通に可能であるため、特に現行型の中古は比較的品薄である。が、昨今の超音波モーター内蔵型レンズなんかよりずっと安價である。ビューカメラ面白いよ!

VueScan + COOLSCAN 5000 ED

久しく使っていなかったCOOLSCAN 5000 EDであるが、折角持っているのに何となく使わなくなるのも良くないなと思い立ち、久々に動かしてみた。

使わなかった理由。ブローニー+4×5がメインとなって久しいため、出番が無かったのである。GT-X970だと3列12コマ一気スキャンができるので便利というのもある。とはいえ、サイズが小さな35mm版だと、GT-X970では事実上2400dpiが限界であり、4000dpiが可能であり、オートフォーカスも付いている5000 EDはやはり35mm版専用の最終兵器であることは間違いない(FlexTightとか業務専用機を除く)。

が、Nikon ScanがMac OS X 10.8 Snow Leoprardに対応していない事に気づき、愕然とするのである。確かに昔使っていた頃にサポートを外されて激怒した記憶があるが、そのまま何も改善されていない事に改めて記憶が戻ってきた。

そこで思い出したのが、VueScanが今どうなっているか、である。その昔使ってみたときには、フィルムのオートローダーに対応しておらず、プレビュー時につまづいてなんじゃこりゃ、という感じであったため放置していたのであるが、ひょっとしたら対応しているのかなと思って検索してみると、対応している模様。

http://www.hamrick.com

じゃあもっかい使ってみるかと思い、早速ダウンロードして試用版で使ってみたところ、何の設定もせずに5000EDが認識された。

お、それじゃ、と思い、先日現像所から上がってきた今年の櫻をM-1でで撮ったPROVIA 100Fのリバーサルフィルムをぶち込んでみた。プレビューボタンを押すと勝手にローダーから吸い込まれていって6コマ分のプレビューが出てきた。

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素晴らしい\(^o^)/
※ちなみにOSの言語設定をEnglishにしているため英語表記であるが、日本語表示にも対応しているようである。

スキャンしてみると、何となくぼんやりとしていてCOOLSCANぽくない感じで「?」と思ったのであるが、詳細設定のオートフォーカスがOFFになっていたりと殘念な感じの標準設定になっていたため、気合いを入れて設定を見直し、いざスキャンして無事OK。

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素晴らしい\(^o^)/

時は金なり、ということで、くよくよ悩む時間が勿体ないため永久ライセンスキーを購入した。Webで申し込むとすぐにキーがブラウザーに表示される(電子メールでは送られてこないので注意)ため、これを保存し、VueScanに入力して完了。あとは6コマを丸ごとバッチスキャン指定して放置しておくと、あっという間に完了した。

Nikon Scanと異なり、VueScanは64bit版があるため、動作も極めて高速で安定している。1枚当たりのスキャン速度も、過去の記憶と比較しても数倍の速度であるようだ。もちろんDigital ICE(に相当するソフトウェア処理?)をONにしてであるが、逆にハードウェア処理よりも高速に動作しているような感じもする。ピンぼけになる現象も出ていない。正直よくわからんが結果オーライである。

さてライセンスを購入したあと、真面目に設定しなおして4000dpiでスキャンしてみた結果である。・・・と思ったら、1枚21Mbytesもあったので無理であった。しゃーないのでリサイズしてあげておく。Scan-130421-0001-3

これじゃわからんので、等倍の切り取った部分のみ上げておく。COOLSCAN 5000 EDでは4000dpiだとここまで解像しピントが来るのである。暫く使ってなかったから懐かしい感じではあるが、これぞ専用機品質である。ここまでバチッとピントが来る感じはGT-X970では真似できない。あれは中判・4×5・8×10のためにあるものである、と使い分けるのが正しい姿だろう、と贅沢なことを書いてみる。

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この5000 ED、今となっては何か当時よりも高値で取引されているようである。そんなんならいっぱい売ってた当時に買ってあげなよ・・・と思うのであるが、写真系の良い機材というのは大半そんな感じで消えていくので、まあこのスキャナーもそんな運命を辿ったと考えるしかないだろうが、ところがどっこいVueScanが見事に復活させてくれた。何とも有り難い話である。稼働音がブーーーーキャーーーーとかグギャギャギャギャ・・・とか大変五月蠅い状況は全く同じではあるものの、だ (夜間作業は控えた方が吉)。

今度はVueScan + GT-X970も試してみたい。EPSON Scanを退役できれば同じインタフェースで作業できるので望ましいなと思う次第である。

撮影に行ったのにフィルムを忘れる→XA大活躍

仕事の合間を縫って藤棚を観に行ったのであるが、うっかりフィルム(ブローニー120のPROVIA 100F)を持って行くのを忘れてしまった。アホである。こういう時に限って、持って行ったのがWISTA望遠セットである。

  • WISTA 45 SP
  • Sinar Roll Film Holder 6×7
  • CM FUJINON W 250mm F6.7
  • FUJINON T 400mm F8
  • SEKONIC L-758D
  • TOYOのルーペ
  • レリーズ
  • 三脚 (SLIKのカーボンのなんか忘れた + ARCA SWISS Z1)

改めて総重量を計ってみたら6.8kg+2.1kg(三脚)=8.9kgであった。クソ重いはずである。

で、フィルムがない。只の鉄とガラスの塊である。

しかし、ビューカメラを持って行く際に必ず持って行くカメラがあった。OLYMPLUS XAである。これは恐ろしく軽いというか200gくらいしかない。大きさもiPhone 4Sより横が短い。黄色の二重像を重ねる距離計付きの立派なレンジファインダー機、精度の良い露出計内蔵、しかも35mmフルサイズ機(笑)である。

本機は2年前に天神の中古カメラ屋に安価にあったものを保護したものである。露出計が当初アンダー気味だったためカラーネガ専用機として適当に使っていたのであるが、使っているうちに改善されてきて、今やSEKONICの露出計とだいたい同じ値を弾き出すまでに改善したため、今年からリバーサル機として大活躍中である。何故改善されたかは謎であるが、結果オーライである。

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クレジットカードサイズを一回りだけ大きくしただけである。ちなみに裏蓋だけは金属であるため、手触りはひんやりして意外にイケる。この点だけはNikon F100よりも上である。

さてこのXAにPROVIA 100Fが入った状態でポケットに入っていたため、全く撮れないという嘆かわしき事態だけは避けることが出来た。幸いターゲットたる藤棚もさほど満開という訳でもなく、フィルムがあったとしても撮らなかったかな、と思えるほどであったため、こちらも結果オーライであった。

いずれにせよ、フィルムは余計に買っておくこと、それと出掛ける前には必ずフィルムを持って行く事をチェックすること、が重要なことであると改めて思い知った次第である。フィルム忘れなくても露出計とかレリーズとかルーペとか忘れるんだけどね・・・

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