何故サンフランシスコに一眼レフを持って行かなかったか

Scan-131124-0007

超逆光寫眞である。これがXAの限界であらう。まあ頑張ってる方である。さてサンフランシスコの寫眞は一杯あるものの、他にも澤山あるのでこのくらいで一旦止めておこう。

今回持參したOLYMPUS XAであるが、前回持って行ったNikon F6に代へて、といふ話は前回書いた。で、どんくらいその大きさが違ふのか、といふ事を最後に記しておきたい。

IMG_4399

35mm判の寫眞の大きさはこのくらいで、XAの大きさがこのくらい。これを憶えておきたい。

IMG_4400

で、前回持參したセットであるF6 + AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm F3.5-5.6Gとの比較がこれ。圧倒的にF6がデカすぎる。ちなみにこのレンズはF6発売時の標準レンズみたいな位置づけで出たものである。一眼レフ側の重量は本体975g + レンズ575g = 約1.6kg。對してXA側はたったの200g。

IMG_4401

横から見てもこれ。ペンタプリズムの出っ張り分はしょうがないとしても、それ以外がデカすぎる氣がする。

で・・・撮れる寫眞は同じサイズなのである。

うーむ、と考へるわけである。寫眞を撮る行爲が愉しいか否か、という點は時と場合に依るためさておき、同じサイズの寫眞しか撮れないのにこの格差。いくら何でも酷すぎるんじゃないか、と思ふのである。

元々、何で35mm判が登場したのか、を考へると、35mmの映画フィルムを轉用して小型の箱にぶち込んだバルナックライカの登場まで遡る。それまでの120判(ブローニーフィルム)と比較して幅が約半分で可搬性に優れ經濟的だったところが自己同一性だったはずである。

で、その成れの果てといふか進化し盡くした結末が、ニコンの35mm判フィルム最終機になりさうな予感の、このF6である。F5と比較したらこれでもだいぶ輕くて小さいのであるが、やっぱりでかくて重い。でも「35mm判」なのである。所詮小型判。レンズが良いとか惡いとかズームが便利だとか逆光がアレだコレだと言っても、言っちゃ惡いが所詮小型判なのである。これで撮った寫眞を四切りや半切に伸ばすと結構辛い。といふかかなり辛い。ボケボケで無理。

で、5年くらい前に散々惱んだ擧げ句、中判・大判に進むことにしたのであった。巡り巡って、またもや同じ問題に當たった。我ながらアホだなと思ふのだが、趣味だからこんなもんだらう。

なので、やっぱり35mm判はちっちゃい方がいいよね、ってことでXAなのである。こいつが金属で出來てて趣味性に溢れてゐれば本當に良かったのにね、と云ふ事は語り盡くされて久しいやうであるが、やっぱり同じ事を思ってしまふ。

で、その先に行き着くところはやはり原點のライカスタンダードなのだらう。まあ、足腰が丈夫な内はその前に中判・大判を愉しむことにしたいと思っているので。だいぶ先になる予定である。予定は予定なのでどうなるかは不明だが・・・

今年はメインでHASSELBLADを使ふことが多かった。忘れさうなので、といふのと、整理を豫て、今年撮った寫眞を近くまとめておきたいと考へているところである。

サンフランシスコの街中 其の貳

Scan-131124-0005
(Click to large)

サンフランシスコの街中の2枚目である。相變はらず逆光っぽいところもあり、やっぱり何となくボケっとしていて、被寫體もレトロで、今度は更に遡って70年代テイストである。輝度差が酷すぎるため、とにかくハイライトは飛びまくっている。まあ、こんなもんであらう。

さて、あちらは電車もレトロなのが普通に走っており、雰圍氣滿點である。經濟效率優先な東京のガキっぽいギラギラ銀色ではない所が良い。どちらかといふと米國はあまり好きではないのだが、欧米の大人な雰圍氣優先な所はさすがに見習ふべきだと思ふ。良い所は良い、惡いところは惡いといふ眞っ當な感覺を大事にしたいと常々思ふのである。

過去、東京に住んでると心地よくてこの當たり前の感覺を忘れてしまいがちであった。九州に戻ってこの點を強く感じた。そしてサンフランシスコに行って更に強く感じた。世界の中心は最初から東京ではない。東京の感覺とそれ以外の地方の感覺は違う。東京の感覺は他の國ともかけ離れている。ここを辨えず踏み外すと、いろいろ失敗しそうな氣がするのである。まあ、おっさんの戯れ言である。

ちなみに前回のタグでFUJICOLOR X-TRA400(ネガフィルム)としていたのだが、PROVIA 100F(リバーサルフィルム)の間違い。ボケっと眠い系の描寫だったのでネガとばかり思ひこんでいた。確かにフィルムを見ると、途中まで撮って放置していたあと、そのままアメリカに持って行ったのであった。普通に手荷物検査でX線照射を浴びまくったはずなのだが、ISO 100の爲か全く問題がない。低感度フィルム萬歳である。

IMG_4398

前回の寫眞のスキャン畫像を上げたときに「XAって何?」と聞かれたので、これも上げておきたい。超小型のレンジファインダー型カメラである。たぶん、光學視差式の距離計が付いてるカメラの中で最小であらう。ファインダーを覗くと、真ん中に黄色い窓があって、そこが左右にぶれて見へる。レンズの下のレバーを動かすと、その像が左右に動き、ぴったり合ったら焦點が合っている、という、まあライカ(バルナック・M型)とかと同じやつである。

IMG_4399

ちなみに前回も書いたが、デカい一眼レフF6でも、このオモチャなXAでも、35mm判(135)である限り、撮れる寫眞のサイズはあくまで小っこい35mmフィルムの幅、24mm x 36mmといふ極小の像である。(この極小サイズを「フルサイズ」とか「FX」とか大仰に吹聽する近年のデジタル一眼レフ市場の滑稽さであることよ。)

35mm判の場合小さい方が良い、と特に最近思ふやうになった。これは次回にまとめておきたい。

サンフランシスコの街角

Scan-131124-0002
(Click to large)

これまでの流れを考へると何となく場違いな(笑)コンピューターな話題が續いてしまったのだが、そろそろ年末であるため、今年の寫眞についてもゆるりとまとめておきたい。

今年の9月末にJavaOneカンファレンスの爲サンフランシスコにまたもや行ってしまったのだが、前回の教訓として「重い物はヤバい」といふのがあった。まあ、重いのを背負って一日中移動しまくると云ふのは確かに考へた方が良くて、去年はHASSELBLADと散々比較して悩んだ擧げ句、万能用途としてF6とAF-S VR 24-120mm(旧型)をリュックに突っ込んで行ったものの、デカいわ重いわで碌な想い出が無いといふ散々な結果に終はってしまったのであった。ハッセルを持っていかなかったのだけは、正解であった。

そのため、今年は思ひ切ってレンジファインダー至上最軽量のXAをポケットに突っ込んで行った。結果は大成功で、無限遠に固定して街角でパチ、ギーギー、何かあったらパチ、ギーギー、とまあスナップ用途としては確かに素晴らしい成果を挙げたのであった。

第一、この写ルンですの元ネタでもあるXAは端から見ても只の玩具であり、もしくは激安のデジカメ型落ち品のやうにも見える。このためクソ危險なサンフランシスコの街中でも、盗まれる恐れも、その爲に襲はれる恐れも少ないのである。絶対高値で賣れないであらうことは素人目にも明らかなのだ。iPhone 5Sで撮る方が100倍危ない。

XAのレンズは一応、瑞光の名前が入っているものの、まあツァイスのテッサーもどきな小型レンズの割に描寫は微妙といふものかなと思ふ。この寫眞のスキャン結果を見ても分かるとおり、今年の街角でもあら不思議、80年代の薫りが。要するに、逆光氣味で撮るとボワーンとなってしまうのである。順光だといいんだけどね。

ピントが合ってるところは流石にテッサー型であるためか、至って鋭い。ISO 400のフィルムの粒子の粗さも相まって、なかなかの雰圍氣である。

まあ、逆に云ふと變なコーティングやら何やらが無くて至って普通の何の変哲もないレンズだ、とも云へるだらう。

XAは持つ喜びと云ふ世界とは無縁のプラカメであるものの、かういふ用途には絶好である。同行の士に「それ何?」と何度も聞かれたが、「只の35mmフルサイズのカメラ」と應へておいた。殘念ながらこの洒落はほとんど通じなかったやうだ。

VueScan + COOLSCAN 5000 ED

久しく使っていなかったCOOLSCAN 5000 EDであるが、折角持っているのに何となく使わなくなるのも良くないなと思い立ち、久々に動かしてみた。

使わなかった理由。ブローニー+4×5がメインとなって久しいため、出番が無かったのである。GT-X970だと3列12コマ一気スキャンができるので便利というのもある。とはいえ、サイズが小さな35mm版だと、GT-X970では事実上2400dpiが限界であり、4000dpiが可能であり、オートフォーカスも付いている5000 EDはやはり35mm版専用の最終兵器であることは間違いない(FlexTightとか業務専用機を除く)。

が、Nikon ScanがMac OS X 10.8 Snow Leoprardに対応していない事に気づき、愕然とするのである。確かに昔使っていた頃にサポートを外されて激怒した記憶があるが、そのまま何も改善されていない事に改めて記憶が戻ってきた。

そこで思い出したのが、VueScanが今どうなっているか、である。その昔使ってみたときには、フィルムのオートローダーに対応しておらず、プレビュー時につまづいてなんじゃこりゃ、という感じであったため放置していたのであるが、ひょっとしたら対応しているのかなと思って検索してみると、対応している模様。

http://www.hamrick.com

じゃあもっかい使ってみるかと思い、早速ダウンロードして試用版で使ってみたところ、何の設定もせずに5000EDが認識された。

お、それじゃ、と思い、先日現像所から上がってきた今年の櫻をM-1でで撮ったPROVIA 100Fのリバーサルフィルムをぶち込んでみた。プレビューボタンを押すと勝手にローダーから吸い込まれていって6コマ分のプレビューが出てきた。

Screen Shot 2013-04-21 at 17.31.48

素晴らしい\(^o^)/
※ちなみにOSの言語設定をEnglishにしているため英語表記であるが、日本語表示にも対応しているようである。

スキャンしてみると、何となくぼんやりとしていてCOOLSCANぽくない感じで「?」と思ったのであるが、詳細設定のオートフォーカスがOFFになっていたりと殘念な感じの標準設定になっていたため、気合いを入れて設定を見直し、いざスキャンして無事OK。

Scan-130421-0001

素晴らしい\(^o^)/

時は金なり、ということで、くよくよ悩む時間が勿体ないため永久ライセンスキーを購入した。Webで申し込むとすぐにキーがブラウザーに表示される(電子メールでは送られてこないので注意)ため、これを保存し、VueScanに入力して完了。あとは6コマを丸ごとバッチスキャン指定して放置しておくと、あっという間に完了した。

Nikon Scanと異なり、VueScanは64bit版があるため、動作も極めて高速で安定している。1枚当たりのスキャン速度も、過去の記憶と比較しても数倍の速度であるようだ。もちろんDigital ICE(に相当するソフトウェア処理?)をONにしてであるが、逆にハードウェア処理よりも高速に動作しているような感じもする。ピンぼけになる現象も出ていない。正直よくわからんが結果オーライである。

さてライセンスを購入したあと、真面目に設定しなおして4000dpiでスキャンしてみた結果である。・・・と思ったら、1枚21Mbytesもあったので無理であった。しゃーないのでリサイズしてあげておく。Scan-130421-0001-3

これじゃわからんので、等倍の切り取った部分のみ上げておく。COOLSCAN 5000 EDでは4000dpiだとここまで解像しピントが来るのである。暫く使ってなかったから懐かしい感じではあるが、これぞ専用機品質である。ここまでバチッとピントが来る感じはGT-X970では真似できない。あれは中判・4×5・8×10のためにあるものである、と使い分けるのが正しい姿だろう、と贅沢なことを書いてみる。

Screen Shot 2013-04-21 at 22.53.07 copy

この5000 ED、今となっては何か当時よりも高値で取引されているようである。そんなんならいっぱい売ってた当時に買ってあげなよ・・・と思うのであるが、写真系の良い機材というのは大半そんな感じで消えていくので、まあこのスキャナーもそんな運命を辿ったと考えるしかないだろうが、ところがどっこいVueScanが見事に復活させてくれた。何とも有り難い話である。稼働音がブーーーーキャーーーーとかグギャギャギャギャ・・・とか大変五月蠅い状況は全く同じではあるものの、だ (夜間作業は控えた方が吉)。

今度はVueScan + GT-X970も試してみたい。EPSON Scanを退役できれば同じインタフェースで作業できるので望ましいなと思う次第である。

EPSON GT-X970 vs Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED ガチンコ對決

 さてGT-X970が我が家に來て暫く經つのですが、前々から我が家に鎮座していたNikon SUPER COOLSCAN 5000 EDとのガチンコ對決をどこぞでやりたい、と常に思っておりました。連休に入ったので、早速試してみました。

■スキャンするフィルム

 さてテストに駆り出される生け贄ですが、できるだけ難しさうなやつを・・・と思ひ、粒子の粗く繪柄的に精細で、しかもシャドウ部が多めのものを・・・と極惡なやつを選び抜きました。イッヒッヒ(笑)

PROVIA 400X

  • FUJICHROME PROVIA 400X 135 35枚撮り
  • Nikon F6
  • AF-S VR Zoom-Nikkor ED 24-120mm F3.5-56G
  • 2008年12月 伊勢神宮内宮にて撮影

 これはISO 400のフィルムなので、ISO 100のPROVIA 100FやVelvia 100Fなどよりも粒子が粗めです。綺麗なスキャン結果だけを考へればVelvia 50の寫眞を選擇するのが良いですが、それだと比較しづらいので敢えてこれを選んでおります。なので、今回のスキャン結果を元に、フィルムはこれだけの解像度しか無い、とかいふ判斷材料にはなりません事を予め申し添えておきます。

■スキャン機の共通スペック

  • MacPro 2 x 2.66GHz Dual-Core Intel Xeon
  • 5GB 667MHz DDR2 FB-DIMM
  • HDD 320GB x 4
  • Mac OS X Leopard 10.5.8

 普通のMac機です。今や珍しいタワー型のやつです。コア二つのCPUが二つなので平行動作が得意でして、スキャンしながらCDを焼きながらメールを書いてYouTubeを覽る、なんてこともできる頼もしいヤツです。周辺機器の關係上、これだけまだ10.5のままです。後述。

■Nikon COOLSCAN 5000 ED 1.02

Nikon SUPER COOLSCAN 5000 ED

  • USB接続
  • Nikon Scan 4.02
  • ストリップフィルムアダプタSA-21使用
  • 4000dpi (5000EDの最高解像度、3946x5748pixels=22,681,608畫素(約二千萬畫素))
  • カラーバランス: 明るさ+10
  • マルチサンプルスキャニング: 超高畫質(16x)
  • DIGITAL ICEを使用: 標準
  • JPEG 最高畫質

 5000EDは数年前に購入したものですが、既にNikonでの販賣は終了しております。そのためか、Macの最新OSであるSnow Leopardにも未對應(動くかもしれんですが試してません)です。これとプリンターのEPSON PX-G900が10.6 Snow Leopard未對應のため、我が家のメインマシンのOSは10.5のLeopardで止まっております。とっとと64bitカーネル起動したいんですが・・・

 爆裂に五月蠅いので、下にフジの4×5の空箱を敷いて、その上に制震ゴムを敷いていますが、焼け石に水です(泣

■EPSON GT-X970

EPSON GT-X970

  • USB接続
  • EPSON Scan 3.28J
  • フィルムホルダー使用 (二列目に配置、足の高さ調整無し)
  • 3200dpi (2933x4490pixels=13,169,170畫素(約千三百萬畫素))
  • 4000dpi (3640x5440pixels=)
  • 4800dpi (4400x6736pixels=29,638,400畫素(約三千萬畫素))
  • トーンカーブ: 山のない部分をトリミング
  • 明るさ: +10
  • アンシャープマスク: ON 效果高
  • DIGITAL ICE Technology: ON 品質優先
  • JPEG 最高畫質

 GT-X970のフィルムホルダーを使った場合のカタログ上の最高解像度は6400dpiとなっていますが、公平を期すために5000EDの最高解像度である4000dpi近辺の解像度、3200dpi/4000dpi(カスタム)/4800dpiの三種類で行うことにしました。

■スキャン

 さてこれでスキャンしてみました。また正確には計ってないですが、どちらも概ね5分程度で1コマスキャン完了です。音は圧倒的に5000EDの方が五月蠅いです。五月蠅いといふか爆音といふか。GT-X970も結構五月蠅いですが、5000EDの爆音には敵ひませんでございます事よ。

Nikon SUPER COOLSCAN 5000EDEPSON GT-X970
Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED(左) / EPSON PX-G970(右) のスキャン結果(縮小しています)

 さてピクセル等倍に擴大して比較してみました。Adobe Photoshop Lightroom 1.4でピクセル等倍にて比較したものをスクリーンキャプチャーしました。

(1) 5000ED 4000dpi vs GT-X970 4000dpi

5000ED 4000dpi vs GT-X970 4000dpi
5000ED 4000dpi(左) / GT-X970 4000dpi(右)

 これは5000EDとGT-X970の解像度を一緒にしてスキャンした結果です。見てのとおり、5000ED側は順當に解像している感じがしますが、GT-X970は下手くそにアップスケーリングしたやうな感じになってしまっています。枝がでこぼこ。はっきり言って話にならない結果です。5000EDの圧勝、といふか勝負になってません。殘念。

 

(2) 5000ED 4000dpi vs GT-X970 4800dpi

5000ED 4000dpi vs GT-X970 4800dpi
5000ED 4000dpi(左) / GT-X970 4800dpi(右)

 ではGT-X970側の解像度をもっと上げてみたらどうでせうか? 4800dpiに上げた結果ですが、これもまた酷い。ボロボロです。上の4000dpi時の結果よりもさらに酷さが倍増しています。安價なデジカメで撮ったやつよりも酷いです。

 比較するまでもなく、5000EDの完勝。どうした、GT-X970!?

 

(3) 5000ED 4000dpi vs GT-X970 3200dpi

5000ED 4000dpi vs GT-X970 3200dpi
5000ED 4000dpi(左) / GT-X970 3200dpi(右)

 ではGT-X970側の解像度を一気に3200dpiまで落とすと・・・あれ? これはこれは。何と上のボロボロの結果が噓のやうに解像した結果が得られました。解像感はほぼ互角で、しかも葉っぱの影を見る限り、コントラストとシャドー部の浮き具合もGT-X970の方が良好に見えます。

 ようやく比較することが出來ました。ほぼ互角なんですが、私の獨斷と偏見では、GT-X970の辛勝、と云ひたいところです。

■まとめ

 このやうに、GT-X970の實質解像度は3200dpi辺りが上限のやうに感じます。EPSON Scan上では6400dpiまで選擇できるのですが、この場合3200dpiの結果を無理矢理アップスケーリングしたやうなボロボロ畫像が結果として返ってきました。このやうな結果は前所有していたGT-X750でも同様でしたので、最近のEPSON機の共通の特徴なのでせうか。これは要注意です。

 さて、世に一般には「フィルム専用スキャナー>フラットベッドスキャナー」といふ暗黙のヒエラルキーが存在するやうでして、私も概ねそんなもんだらう、と思っておりました。が、今回の結果を見て考えを修正しなければ、と思ひ直しました。

 先に書いたとおり、5000EDは既にディスコン状態でして、既に新OS對應も放棄されている極めて寒い状況にあります。VueScanやSilverFastなどといふ有料ソフトを利用するといふ手段も無くはないですが、かういふ機器はよく壊れるし調整も必要だったりしますので、ハードウェアのメンテナンスまで勘案すると、この状態で5000EDを使い続けるのは問題も感じます。

 しかも、今回のテストでは、GT-X970を3200dpiで使う限りにおいては、ほぼ同等の結果が得られる事もあります。4000dpiまでの解像度は無いにしても、極めて特殊な用途以外においては、GT-X970の方を選擇する方が半値以上安上がりだし、安定して使い續けられさうだ、といふ事を感じました。しかも、GT-X970の方が5000EDよりも数段静かです(笑)。

 追記しておけば、私の主な利用用途は、6×6判、6×7判の120フィルム、4×5判のシートフィルムのスキャンです。この時点でGT-X970の一擇になってしまうのですが、この場合であっても3200dpi以下で利用する事を守れば、良好な結果が得られるといふことになります。

 限られた時間と環境で試しただけなので、これがホントの性能かどうかは不明ですが、我が家ではこんな結果になりました。備忘録的に書いてみましたが、どこぞでお役に立てば幸いです。

追記: (左)(右)表記が逆になってるところをご指摘頂きました。修正しました。有り難うございます。

大判寫眞スキャン GT-X970導入

EPSON GT-X970 さて4×5サイズの大判寫眞をパソコンに取り込むために、新型スキャナーを買う買うと云ひながらなかなか導入に踏み切れなかったんですが、ようやく踏み切りました。EPSON GT-X970でございます。

 このスキャナーですが 、4×5(シノゴ)サイズのみならずこの4倍のサイズである8×10(バイテン)まで對應しておりまして、ひとむかし「フィルムスキャンは専用機じゃないとねぇー」とか「フラットベッド機はダメ」とか語られておりました風評を吹っ飛ばすかのやうな猛烈な技術向上を見せておりまして、はっきり言って我が家にある35mm判専用機(こないだ製造終了)であるNikon SUPER COOLSCAN 5000 ED(右の畫像の左隅のやつ)を部分的に上回る解像度を見せております。

※追記 その後COOLSCAN 5000 EDとガチンコ對決させてみました。

 早速35mm判から6×6の中判、そして4×5の大判を順次スキャンしてみましたが、意外にも静かです。COOLSCANの狂ったやうな爆音(ドギャーバーガー、プルプルプルプルプルプルプルプル・・・、ズギャーーーー)と比較しても、そりゃもう静かなもんです。

 これで4×5までスキャン可能になりました。順次むりやりライトボックス上でiPhoneから撮った、變な畫像を差し替へていきます。

 
見よ、この高精細さを。Webだと限界あるんで、どこまで擴大できるか、こんど挑戰してみます。

※追記 その後挑戰してみました


當たり前の話ですが、猛烈な解像度のためにスキャン後のサイズはそりゃ凄いもんです。試しに1200dpiでスキャンしてみましたが、上がりが5791×4612ピクセル。この時點でデジタル一眼のフラグシップ機であるNikon D3Xとほぼ互角のサイズです(笑)。ちなみにGT-X970はフィルムホルダー使用の場合4800dpiまで上げられます。

上野東照宮 冬牡丹 其の貳

前囘の続きでございます。今囘はカールツァイス プラナー50mm + ニッコール55mmマイクロレンズ。もはや何も言ひますまい。篤とご覧あれ。

Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F
美しい。
(Nikon FM3A、Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZF、FUJICHROME PROVIA 100F、作:嫁)

Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F
(Nikon FM3A、Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZF、FUJICHROME PROVIA 100F、作:嫁)

Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F
(Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F、作:嫁)

Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F
(Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F、作:嫁)

Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F
(Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F、作:嫁)

Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F
(Nikon FM3A、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S、FUJICHROME PROVIA 100F、作:嫁)

冬牡丹 上野東照宮

今週は忙しく更新する暇が無く、既に先週日曜日になるのですが、上野東照宮へ冬牡丹を撮りに行って參りました。毎年行っているのですが、今年も相變はらず素晴らしい花が咲いてをりました。本日はカメラに縱グリップを装着し、プロビア100F縛り、縱位置縛り、105mmマイクロレンズ一本勝負(テレコンバーター禁止)、総重量2.4kg手持ちでの訓練としてをります。無論、苑内は三脚禁止でございます。お氣をつけあれ。

ちなみに縱位置撮影ってのは諸説有るのですが、「俺がかう思ったからかう切り取った」といふ主觀性を出した形態と言われてをりますが、よう分からんです。まあ、確かにそんな氣もします。横狹いし。35mm判は比率として縱がちと長いので、將來は6×7判とかやってみたいなぁとか要らぬ考えも浮かびつつあります。

(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)
苑内はこんな感じです。各牡丹に傘が宛がはれてます。まづは順光で。
(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)
この淡い桃色が素晴らしい。
(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)
この紅色、デジカメの苦手とされる色だそうです。
(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)
淡い白色。お店プリントだとこの微妙な色が全部ぶっ飛ぶので頼んでません。
(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)
もう咲き終はる頃ですが、かういふのも情緒ありますなぁ。
(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)
大輪の花ドーン。
(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)
かういふ淡い桃色は素晴らしい。
下品にドギツい原色系に毒された私には必要な色でございます。
(Nikon F6+MB-40、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

新春の新宿御苑

先週末は新宿御苑に行って參りました。今囘はマイクロレンズ一本勝負。他の交換レンズを使わず、どれだけ一本で撮れるか、しかも一カット一枚で連寫禁止、フィルムは一日一本、色の映えるフィルムであるVelviaの禁止、硬調ニュートラルカラーのPROVIA 100Fのみ、と自ら縛りを入れての鍛錬でございます。

まぁまぁ晴れた土曜に行ったのですが閉園直前だった爲、物足りなさを感じて日曜も行ったのですが、日曜當日は酷い曇で今にも雨が降りそうな勢いでした。光がないのはマイクロレンズの大敵。接寫時は、暗くてオートフォーカスが效かないのでファインダーを凝視しながらマニュアルフォーカスで。微細ブレが恐ろしかったため、三脚を立ててミラーアップし、レリーズを使って息を殺しながら慎重に。

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
日本水仙がぽつぽつと咲いておりました。ちっちゃいから接寫で。マイクロニッコール傳統のカミソリのような鋭い描寫が素敵。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
素心鑞梅です。むちゃくちゃちっちゃいです。春だなぁ。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
鑞梅。マイクロレンズならではの描写ですな。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
水仙(ペーパーホワイト)。等倍マクロ領域でさらに1.7倍テレコンバーターを入れてウルトラ接寫。實物は親指大です。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G + TC-17EII、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
猫。不貞不貞しい表情が何とも。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
もう梅が咲き始めています。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
夕焼けに映える梅。春よのぅ。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
赤く輝く日本水仙を猛烈接寫。淺いピント面を操作するのに一苦勞。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F、三脚)

Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F
石蕗と夕日。VRを効かせて手持ちノーファインダーAFで。
(Nikon F6、AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G、FUJICHROME PROVIA 100F)

謹賀新年 皇紀二六六九年 聖壽萬歳 霧島神宮

明けましておめでたうございます。本年も宜しくお願ひ申し上げます。

さて正月前からいままで何をしていたかというと、車で爆走往復2400km實家歸省。やるか、そんなことフツー? (^^;;; >俺

で、そのあとものの見事にインフルエンザに罹って病床に伏してをりました。予防接種受けたのに。型が違ったんでせう。諦めます。私が罹ったやつはいきなり猛烈な悪寒で39度近くまで上昇、関節の痛みも咳も鼻水も一切無し、といふ、これまた變なやつでございまして、インフルエンザと氣づいたときには發症から48時間經過後だった爲、諦めて寝て治しました。

んな譯で、車で歸ったときの顛末はそのうち載っけるとして、大晦日の霧島神宮の寫眞を載っけておきます。このときは珍しくその辺に賣ってた一番安いネガフィルム、フジカラーX-TRA400 (詳しくは前囘の日記をだうぞ)を使ひました。今年は皇紀二六六九年(昔風にいへば紀元二六六九年)でございます。奉祝。

※前のは青っぽくて一寸色味が氣にくわなかったので、再度スキャンし直しました。