PRESTO x HASSELBLAD フィルムの詰め方

 arataさんからの情報により、どうやらブローニー120サイズのFUJIFILM NEOPAN PRESTO (ISO 400)が生産中止になるやうです。これは大變無念であります。私自身は全然モノクロを撮らない生活を送っていた爲、これが惡影響を及ぼしたのでは、と責任を感じます(え?)。

 冷蔵庫を見たら遙か昔に買ったまま使ってなかったPRESTO(4月期限切れ予定)が轉がっておりました。丁度お休みだったので、心を入れ替へて急遽PRESTOで撮りに行くことにしました。

 さて中判カメラの情報は135判よりも圧倒的に不足しているため、この辺りの啓蒙活動も豫てHASSELBLADにフィルムを詰める手順を掲載してみることにしました。HASSELBLADの中古は定番の500C/M辺りを中心に數萬圓で購入できるくらいまで下落中ですので、これを機會に是非買はないにしても中古カメラ屋などでお手にとってみてはいかがでせう? かなりの重量感と滿足度があなたをお待ちしています。

 後ろから。うちのモデルは503CWといふ現行モデルです。1999年に製造されたMILLENNIUMといふ限定品ですが、このバッチが付いてモデル名やボタンが金色になってる以外は通常の物と何ら變はらないものです。ホントは引き蓋も金色のものが付いてるはずですが、買ったときには付いてませんでした。實用品なので全くどうでもよろしいです。價格も通常品と全く同じだった爲、程度の良いこちらを撰びました。

 フィルムを詰めます。本體が巻き上げ狀態(チャージ濟み)である事を確認し、引き蓋を差してフィルムバックを外します。まぁ、別に外さなくてもいいんですが一應。付けたままでも問題ないと説明書にもありますのでお好みで。撮影中に詰め替へる際には付けたまま作業しています。

 開閉キーを捻ってマガジンの中身を出します。

 フィルムの箱を開けてキャンディーの包みみたいなフィルムを出します。

 ベリッと剝いてフィルムを取り出し

 そんのまんまキーを下にして右側にハメます。

 フィルムを留めている紙を引っ張るとクルクル廻って先っちょが登場。留めていた紙はもう要らないので外します。ゴミなので捨てちゃダメです。持ち歸りませう。

 フィルムの先端を引っ張ってマガジンをひっくり返し、裏に通します。上はひっくり返したところ。開閉キーを捻ると狀態にするとフィルムガイド(上の畫像の左側の金属の出っ張った部分)が上下するので、「OPEN」狀態でガイドを上に上げて先端をガイドの下を通し、「CLOSE」狀態にしてガイドを下ろして一旦フィルムを留めます(上がその狀態)。かうする事で次の作業がやりやすくなります。これ判りづらいんですよ。最初に相當惱みました。

 もう一回ひっくり返して、空の軸にフィルムの先を通します。富士フイルムの軸の場合、軸の中が「T」字の引っかけるポッチが付いていて、そこにフィルム先端を通すと○に「T」が引っかかって取れなくなります。Kodakのはこんな便利なの付いてないので、MADE IN JAPAN萬々歳であります。

 引っかけた後は開閉キーを「CLOSE」狀態に戻し、フィルムガイドを上げた狀態にして、上の畫像の右下のダイヤルをネジネジして巻き上げます。ネジネジネジネジ・・・。開閉キーをCLOSEにしないとフィルムが固定されてしまっているので巻き上げられません。注意。

 STARTが丁度眞上に來たところでストップ。これでフィルム裝塡が完了。

 マガジンに突っ込みます。開閉キーはまたもやOPEN狀態にします。しないと突っ込めません。

 開閉キーをCLOSEにして閉じます。

 マガジンの右側。巻き上げノブがあります。これを巻き上げます。慣れないうちはこの巻き上げをすぐ忘れます。巻き上げないと最初の3枚くらい撮れてませんのでご注意を。しかもこのマガジンは12枚固定なので、フィルムの後半が全く使はれないといふおまけ付きです。要注意。

 フィルムを裝塡したばかりの狀態だと○の窓が眞っ黒狀態です。ここに「1」が登場するまで巻き上げます。ジリジリジリジリ・・・・

 カクンと止まって「1」が出ました。ストッパーが効いてこれ以上巻き上げられません。

 巻き上げノブを反對側に廻して所定の位置に戻します。これで準備完了。

 マガジンをはめます。本體が巻き上げ濟みである事を確認する事。HASSELBLADはレンズ交換時も巻き上げされている事が條件になっているので、撮った直後に必ず巻き上げる習慣を付けませう。シャッター→巻き上げがワンセットです。

 引き蓋を引きます。角は丸めてありますが鋭利なのでけがに注意。

 マガジンホルダーに突っ込んで保持します。この現行型マガジン(IV型)にはホルダーが付いてますが、1990年代中頃以前のモデル(III型以前のマガジン)にはこのホルダーは付いてません。のでどっかケガしないやうに保持しませう。

 最後の仕上げ。フィルムの箱のラベルをむしり取ります。

 マガジン後ろの窓にラベルを突っ込みます。かうする事で何のフィルムが入ってるか忘れても大丈夫。ジャストサイズなのでちょっとキツキツですが、慣れるとたいした事ありません。

 完了。慣れるとここまで1分くらいで出來ます。さて撮影に行きませう。

 私のお散歩セット。ストラップをはめて小型露出計(SEKONIC ツインメイト)をポケットに入れて。HASSELBLAD 500シリーズは露出計内蔵してないので、單體露出計を使いませう。もしくは露出計内蔵型ファインダーを付けるか。更に重くなるのであまりお勧めしませんが。

 さて撮り終はったのでフィルムを取り出す作業です。引き蓋を突っ込んでマガジンを取り外します。先に同じく取り外さなくてもいいです。

 キーをスライドさせて取り外します。引き蓋を突っ込んだ時じゃないと外れなくなってます。さすが。

 巻き上げノブを起こして巻き上げます。ジージージージー・・・・巻き上げ終わったらノブが輕くなります。

 開閉キーをネジって中身を出します。入れたときと逆の軸にフィルムが巻き上がってます。ブローニーは「巻き戻し」できないんですね〜。一方向に行ってしまってお仕舞いです。

 出した。

 軸を取り外します。シールが付いてます。フィルムがほどけないやうに注意。ほどけたら感光して一巻の終はりです。

 現像しやすいやうにフィルムの先っちょを曲げます。

 シールをはがしてキツく巻きます。富士フイルムのはシールになってますがKodakとかのは切手みたいな糊になってますので、唾付けて張ります。國産バンザイ。

 120の取り終はった狀態。これを現像所に出します。

 その前に空の軸を次回撮影の爲に右から左に移しておきます。これも習慣づけておくと左右間違ってイライラする事が無くなるので是非。

 マガジンを本體に戻して、引き蓋を抜きます。保管する際には必ず引き蓋を抜いておかないとマガジンの遮光部分が曲がって光線漏れの原因になるので必ず引き蓋は抜いておく必要があります。次回同じフィルムを使ふ予定がない場合は、フィルム箱の切れっ端も抜いておきます。

 フィルムの入っていた袋がある場合は、念には念を入れて遮光のため戻しておきませう。まぁここまでやる人は居ないはず・・・と思っていたら結構みなさんやってらっしゃるのね。

 現像にはまだ出しておりませんので、明日以降出來上がり次第掲載します。このフィルムが無くなるなんてなぁ・・・

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 いかがでせうか。面倒くさい? ライカなどと同じく、趣味の儀式はこれくらいあってむしろ當然です。21世紀の現在、完全機械式カメラを全て自らの手で操作するこの愉しみ。皆様もいかがですか?

3 Replies to “PRESTO x HASSELBLAD フィルムの詰め方”

  1. >arataさん
    どもです。意外に書籍買わないと判らなかったりするんで頑張って書いてみました。参入障壁はできるだけ低くして中判に人を呼び込みましょー!!

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