芍薬 其の二

WISTAで撮った芍薬其の二。丁度光が入ったところで撮った。硬いような、柔らかいような。こういう桃色を咲かせる花というのは本当に凄い存在だと改めて感心する。

拡大して見れば判るのだが、どうも横一直線に傷が入っている。Sinar 67のローラーになんか挟まっていたのだろう。この次のコマで傷はなくなっているのでもう取れたのだろうが、清掃が必要のようだ。

フィルムを月に1本使うの会 4月分投稿

大変ご無沙汰になってしまって申し訳ない。超久しぶりに投稿した。半年ぶりくらいか。前にblogに掲載したものの別バージョンを投稿した。

http://www.flickr.com/photos/rockcape/5771777048/in/pool-1383848@N20/

いつも撮るのはほとんど中判か大型写真機であるが、桜の時期は35mmを使ってしまった。

今年は桜を大判で撮れなかった。無念。これからは反省して何でも大型写真機で撮るようにしよう(←無理

芍薬 大判FUJINONの魅力


(Click to large)

芍薬である。前々回の写真現像が上がってきた。2400dpiでスキャンしたら7000×5000で24Mにもなってしまったので、渋々縮小している。大きいのを是非ご覧あれ。

大型写真機を使っているとはいえ、フィルムの現像代の問題もあり、ホイホイ撮れるのはどうしても120のロールフィルムになってしまう。が、Sinar 67のお陰でほぼ4×5と同様のスタイル(シャッター閉じる→ピントグラスの間に突っ込む→撮影)を貫く事ができ、非常に助かっている。

最近改めて思ってる事は、FUJINONって何て素敵な描写なんだろうという事だ。周囲に見せてもHASSELBLAD Planar CFE 80mmよりも高評価をもらう事が多いのである。かくいう私自身もフジノンの方が好きである。

細かいところを20倍ルーペで覗くとPlanarの方がカリッとしている一方、FUJINONは比較的ほんわかしている。しかし、作品全体を見るとあら不思議、FUJINONの方が「余裕」を見せつけてくれる感触を抱く。

これは6×6に対して6×7というフォーマットの違いも多少あるかもしれないが、それにしても大判レンズの極めてノーマルな写りは本当に好感度が高い。35mm判の異様にゴリゴリでカリカリな写りに慣れてしまうと、大判レンズの普通な写りは別次元とも思える。

何でそういう風に感じるのかはさっぱり判らないのだが、感触的には私の好きなOM ZUIKO 90mm F2 MACROに近い柔らかさと強靱さ(ともちょっと違うが何となく似てる)風でもある。

昨日我が家に参加したCM FUJINON 250mmもどのような写真をフィルムの上に結像してくれるのか、非常に楽しみである。

いやー大型写真って楽しいなぁ。芍薬はもう咲き終わり、大濠公園は紫陽花が咲き始めている。

CM FUJINON W 250mm F6.3

久しぶりのレンズ追加である。構想2年、苦節1年半、ようやく入手に辿り着く事が出来た。大型写真機用のレンズである。今時こんなもんを買うのは余程の奇人変人だろうと思わなくはないが、写真を趣味にして、レンズなんぞに投資している時点で一般人からは五十歩百歩である\(^o^)/

今回の構想は、我が大型写真機であるWISTA45 SPにレンズを追加した方が良いのではないだろうか、という事でスタートしたのであるが、最初は広角レンズが良いだろうと思って探していた。

ところが実際の撮影を改めて考え直すと、花を撮ったりする事が多く、近くまで寄れない(進入できない)ことが多い。こういう場合は35mm判だとM-1とZUIKO 90mm F2 MACROの独壇場であるのだが、それに相当するレンズが無い、という事実にはたと気付くのである。

所持していたレンズは2本。FUJINONのCM W150mmおよびT400mm。それぞれ4×5だと45mmと120mmくらいである。大型写真機は蛇腹を焦点距離より長く伸ばせばマクロ撮影モードに移行できるため、45mmより近接した撮影は可能であるのだが、T400はテレタイプ(強引に通常より短いフランジバックで兆焦点距離を扱えるよう頑張ったモノ)である上、ピントを合わせるためには蛇腹を252.4mm以上伸ばさねばならないため近接撮影はほぼ不可。

つまり、35mm判換算45mm-120mmという一番旨みのある距離が扱えないのが我が大型写真撮影の現実であったのである。という事でそこを埋めるのがまず先決であろうと、丁度150mmと400mmの中間で、かつWISTA45の限界蛇腹長300mmで扱える最大長のワイドレンズ、という事で250mmに白羽の矢が立ったのである。35mm判換算で70mmくらいのものである。

大型写真機のレンズは、国産だと現行は富士フイルムのFUJINONと山崎光学研究所のCONGOとの二択であるが、性能とメンテナンス性を考慮してFUJINONを選択している。無論最初の候補は現行品であるCM FUJINON W 250mm F.6.3である。第二候補が近接撮影用のapochromatレンズであるFUJINON A 240mm F9。後者の方がレンズは軽いのだが、イメージサークルが8×10で使う場合にはギリギリで煽れない、解放が暗くピント合わせが厳しそう、という事もあり、8×10をあつかう(かもしれない)将来性も考慮して、前者のCM Wが良いだろうと決めた。

あと、apochromatだとカミソリのようにシャープに写るのであるが、私はどっちかというとCM W 150mmのフツーに綺麗に写るその平凡なフツーさが大好きなので、やっぱりフツーのCM W型が良いなと思った次第である。

これが1年半くらい前である。

さてそこからが涙ナミダの物語である。その当時住んでいた東京で中古レンズを探すのであるが、このCM W 250mmが無い。何というか、人気がないのか人気があるのかさっぱりわからんのだが、とにかく無い。CM W 210mmやCM W 300mmなんぞは結構ゴロゴロしているのだが、この250mmだけが、蛇蝎のごとく嫌われてるのか全くない。

大判レンズが数多く置いてある某有名店を足繁く廻るが、無い。某フジヤカメラにも通うが、無い。年に数度ほど中古ページに出た事があるのだが、電話を掛けたら時既に遅し。オークションにも出ない。数度出たけどちと微妙だったりしてスルーした事も暫し。

そんなわけで引っ越しも重なり、あれよあれよと2年間も過ぎてしまったのであるが、今回諦めきれずに探していたところ、ひょんな事で発見。電話をしたらあったのですぐ送ってもらう事にした。そして到着したのが今日である。当初想定価格の半額くらいで買えてしまったので、もう何というか、果報は寝て待てである。ええんか、こんなんで。デジカメ様万々歳である。いいぞもっとデジに移れ皆のモノ\(^o^)/

という事で、我が家の激安大型写真機用レンズが3本構成に成長した。こんくらいになるとまあまあ様になるというものである。ただ、あんまりカメラ自体に愛着は無い。どうしても写真が主なので、カメラは脇役である。

レンズは多少使い込まれているが、シャッター速度等は簡易に見た限りでは特に問題ない状態である。どうせ使い込むので、そこはまあ、程ほどで良い。肝心のレンズは特に問題もなく良好。

WISTA45にはめてピント合わせを簡易に行ってみたが、全く問題が無く非情に良好である。フランジバックを239.9mm確保せねば無限遠が出ないので、それ以上蛇腹を伸ばす必要がある。300mmまで伸ばせるので、近くへのピント合わせも楽々である。

海外のフォーラムを見るとCM W 250mmの情報はやはり多くはなく、どうもマイノリティーっぽいレンズではある。が、前田真三氏らの過去の4×5写真を見る限りFUJINON 250mmというのはそれなりに使われてるので、まあそれなりに期待している次第である。

早速試写したいが、九州は台風直撃コースで今日も明日も雨である。トホホ。大濠公園では紫陽花が咲き始めである。

4×5インスタントフィルムで芍藥・藤・椿 FP-100C45

遂に復活。何となくそんな氣分でWISTAを担ぎ出した。大型寫眞機での撮影である。レンズは2本、150mmと400mm。現狀これだけしか持ってないのでフルセットではある。近々増やす野望を立てている。最近ハッセルをよく使っていたが、やはり大型寫眞機が私には合っていると思い直している所である。

極めて久しくの担ぎ出しであったため、1年以上使ってなかった4×5のインスタントフィルムを使ってみた。全てFP-100C45である。福岡は今日曇りから晴れの間を行ったり來たりであったが、午後は何となく晴れていた。花曇り前後である。

芍藥
(CM FUJINON CM W 150mm F5.6)

防濕庫に放り込んであったため、これでは特に變色等は見られない。白色も良く出る。

藤
(FUJINON T 400mm F8)

調子に乗って藤を撮ってみた。色が變であるが、元々こんな發色であった氣もする。但し、赤方向に轉んでいるため、やはり2年近い放置は良くないのだらう。

實は一枚目を大失敗してしまった。久しく使ってなかったからか、白い紙を引っ張ってもフィルムが出てこなかったので「?」と思ひながらもう一枚白い紙を引っ張ってしまった。これが元兇。2枚グチャグチャになって出てきてしまった。2枚目は見るも無慘な眞っ白けっけ。1枚目も一緒に出てきたがどうも現像液が行き渡ってない模様。ドキドキして規定秒数待ち剥いでみると・・・

椿
(CM FUJINON CM W 150mm F5.6)

こんなのが出てきた。FP-100Cは10枚で4000円くらいなので、大損害である。このカットは6×7のリバーサルでも撮影していたので、まあ良しとしやう。とにかくFP-100C45はコストがかかるため、必殺技に取っておいて、普段はもう少し小さなFP-100Cを使へるやうにPA-145を入手せねばならない。

FP-100C45

今日の溫度は槪ね25℃程度であったため、フィルムを剝がすまでの待ち時間は90秒である。これはフィルムの裏に書いてあるので、それを參照する。現像中は触らずフリフリせず、静かに置いておく。規定秒數に達したら一氣に「えい!」と剝ぐべし剝ぐべし。ベタベタの現像液+紙が殘るので、ちゃんと持ち歸るべし。決して現地に捨てるなど非國民的所作はやってはならない。

フィルムの方は敢へて4×5で撮らず、全て6×7で撮影した。まだ芍藥があまり咲いておらず、本番は來週に持ち越しである。蛇腹を伸ばして氣輕にマイクロ撮影、兩眼での構圖の確認など、大型寫眞機の利點は限りない。今後はやはりメインをこちらにするのが得策であらうと思ふ今日この頃である。