arataさんところのフィルムを月に1本使ふの會、9月度分を提出致しました。
今月は4×5が4枚(うちVelvia 100Fが2枚、PRO160NCが2枚)120のブローニー7本(うちVelvia 100Fが3本、ASTIA 100Fが2本、PRO400が2本)でした。ほとんどが連休中に消費しております。まちょっとばっか使ひたかねぇ。
提出分はこちらからどうぞ。
http://fotologue.jp/tsuki1/#/10604998/10663329
"Mushagaeshi" means the basement rock structure of Kumamoto castle, the ancient architecture of real Samurai era in Japan.
arataさんところのフィルムを月に1本使ふの會、9月度分を提出致しました。
今月は4×5が4枚(うちVelvia 100Fが2枚、PRO160NCが2枚)120のブローニー7本(うちVelvia 100Fが3本、ASTIA 100Fが2本、PRO400が2本)でした。ほとんどが連休中に消費しております。まちょっとばっか使ひたかねぇ。
提出分はこちらからどうぞ。
http://fotologue.jp/tsuki1/#/10604998/10663329
前回書いた8×10展の歸りですが、ふと思ひ出して東京都寫眞美術館に寄りました。
(HASSELBLAD 503CW、Planar T* CFE 80mm F2.8、FUJICOLOR PRO400)
お目當てはゼラチンシルバーセッションのドキュメンタリー映畫である『utsuroi』です。パンフレットを手に取るとそこには「フォトグラファーにもはやフィルムは必要なくなったのか?」と。んなわけあるかい!!
映畫上映まで暫し時間があったので隣の惠比壽ビール祭りでヱビスビールを一杯飲んで、氣分良くなったところでGO。
さて感想ですが・・・私自身はゼラチンシルバーセッションの單行本や當時ののコマーシャルフォト特集などで經過を知ってる身なので大變良く分かったし、現場の方々の生の聲(パネルセッション?)が直接聞けたのですが・・・
私の妻も一緒に覽たんですが、感想を聞くと「よく分からなかった」。
・・・はい、それが普通だと思ひます。
この映畫は、フィルムの取り巻かれる現狀を嫌という程理解していて、しかも彼らの活動内容を理解していて、その暗黙の前提の上で語られた話を編集したものになっていました。つまり、對象となる視聽者が極々限られたハイアマチュアかプロフェッショナル向け。妻はハッセル使ってる身なので初心者といふ程の身でも無いんですが、それでも分からんのですよ。どんだけ視聽者を選ぶ映畫か、ご想像頂ければと。
また、その内容は多分2007年頃に撮影されたもののやうで既に過去の情報。現在はさらに狀況が劇變しているはずでして、そのリアルタイム性の無さが返す返すも殘念です。何でこんなに遅れたのか。
もし、もしですよ、この映畫が一般の寫眞愛好家に向けたものであったなら。彼らのこれまでの活動は當然として「ゼラチンシルバー」が何者なのか、どこで使われているのか、どこで触れていたのか、そこを説明しないと。もしくは、フィルムを詰めてから印畫紙に焼き上がるまでに一體どういふ工程を經ていて、そのどこが問題になっているのか。それを映し出して貰うだけでも理解度は何倍も異なるのではと。
なんて事を考えながらほろ酔い加減の千鳥足でフラフラと歸宅しました。
既に連休中の話になってしまうのですが、東京8×10組合聯合會 第二回寫眞展にハッセル下げて行ってきました。WISTA45を下げて行こうかとも思ひましたがさすがに自制しました(^^;;;
(HASSEBLAD 503CW、Planar T* CFE 80mm F2.8、FUJICOLOR PRO400)
會場は六本木のヒルズ横、十番商店街からちょっと横に逸れた場所でした。恐る恐る階段を下りていくと、めくるめく世界がそこに・・・
8×10(エイト・バイ・テン、略してバイテン、8インチx10インチ)の寫眞機は、私が主に使っている4×5(フォー・バイ・ファイブ、略してシノゴ、4インチx5インチ)よりも縱横二倍に大きなフィルムを使うもので、そのバカデカいサイズ縛りで寫眞を撮るといふ何とも愉快な會合のやうです。
會の感想ですが、そりゃまぁバカデカいフィルムから焼き付けられただけあって、微細なところまで見える猛烈な解像感が大變印象的でした。近づくとまるでその場に居合わせたやうな錯覺をもたらすほど微細な表現といふのも趣があって良いものです。
また、微細な表現といへども、質の惡く低い解像度を隠すためにギンギンにどぎつくコントラストを上げたデジカメ畫像とは違ひ、見た感じからは柔らかな印象である點も大變心地よいものでした。印畫紙に近づいてよくよく眺めると、超高解像度のフィルムから光學的に感光された分、そのエッジ部分は解像感を持ちつつ、なだらか且つ微細なグラデーションを伴っている事も氣付きました。
實はこれまでTRI-Xなど35mm判からプリントされたモノクロ寫眞といふのは、荒れた粒子感などから死の香りが強く感じられて私はあまり好きではなかったのですが、猛烈な解像感を持つかういふ超高解像度モノクロ寫眞には不思議と違和感を感じませんでした。むしろ暖かみすら感じます。強烈な刺激をもらった私も、4×5でモノクロ寫眞を撮ってみたくなりました。
さてGT-X970が我が家に來て暫く經つのですが、前々から我が家に鎮座していたNikon SUPER COOLSCAN 5000 EDとのガチンコ對決をどこぞでやりたい、と常に思っておりました。連休に入ったので、早速試してみました。
■スキャンするフィルム
さてテストに駆り出される生け贄ですが、できるだけ難しさうなやつを・・・と思ひ、粒子の粗く繪柄的に精細で、しかもシャドウ部が多めのものを・・・と極惡なやつを選び抜きました。イッヒッヒ(笑)
これはISO 400のフィルムなので、ISO 100のPROVIA 100FやVelvia 100Fなどよりも粒子が粗めです。綺麗なスキャン結果だけを考へればVelvia 50の寫眞を選擇するのが良いですが、それだと比較しづらいので敢えてこれを選んでおります。なので、今回のスキャン結果を元に、フィルムはこれだけの解像度しか無い、とかいふ判斷材料にはなりません事を予め申し添えておきます。
■スキャン機の共通スペック
普通のMac機です。今や珍しいタワー型のやつです。コア二つのCPUが二つなので平行動作が得意でして、スキャンしながらCDを焼きながらメールを書いてYouTubeを覽る、なんてこともできる頼もしいヤツです。周辺機器の關係上、これだけまだ10.5のままです。後述。
■Nikon COOLSCAN 5000 ED 1.02
5000EDは数年前に購入したものですが、既にNikonでの販賣は終了しております。そのためか、Macの最新OSであるSnow Leopardにも未對應(動くかもしれんですが試してません)です。これとプリンターのEPSON PX-G900が10.6 Snow Leopard未對應のため、我が家のメインマシンのOSは10.5のLeopardで止まっております。とっとと64bitカーネル起動したいんですが・・・
爆裂に五月蠅いので、下にフジの4×5の空箱を敷いて、その上に制震ゴムを敷いていますが、焼け石に水です(泣
■EPSON GT-X970
GT-X970のフィルムホルダーを使った場合のカタログ上の最高解像度は6400dpiとなっていますが、公平を期すために5000EDの最高解像度である4000dpi近辺の解像度、3200dpi/4000dpi(カスタム)/4800dpiの三種類で行うことにしました。
■スキャン
さてこれでスキャンしてみました。また正確には計ってないですが、どちらも概ね5分程度で1コマスキャン完了です。音は圧倒的に5000EDの方が五月蠅いです。五月蠅いといふか爆音といふか。GT-X970も結構五月蠅いですが、5000EDの爆音には敵ひませんでございます事よ。
Nikon SUPER COOLSCAN 5000ED(左) / EPSON PX-G970(右) のスキャン結果(縮小しています)
さてピクセル等倍に擴大して比較してみました。Adobe Photoshop Lightroom 1.4でピクセル等倍にて比較したものをスクリーンキャプチャーしました。
(1) 5000ED 4000dpi vs GT-X970 4000dpi
5000ED 4000dpi(左) / GT-X970 4000dpi(右)
これは5000EDとGT-X970の解像度を一緒にしてスキャンした結果です。見てのとおり、5000ED側は順當に解像している感じがしますが、GT-X970は下手くそにアップスケーリングしたやうな感じになってしまっています。枝がでこぼこ。はっきり言って話にならない結果です。5000EDの圧勝、といふか勝負になってません。殘念。
(2) 5000ED 4000dpi vs GT-X970 4800dpi
5000ED 4000dpi(左) / GT-X970 4800dpi(右)
ではGT-X970側の解像度をもっと上げてみたらどうでせうか? 4800dpiに上げた結果ですが、これもまた酷い。ボロボロです。上の4000dpi時の結果よりもさらに酷さが倍増しています。安價なデジカメで撮ったやつよりも酷いです。
比較するまでもなく、5000EDの完勝。どうした、GT-X970!?
(3) 5000ED 4000dpi vs GT-X970 3200dpi
5000ED 4000dpi(左) / GT-X970 3200dpi(右)
ではGT-X970側の解像度を一気に3200dpiまで落とすと・・・あれ? これはこれは。何と上のボロボロの結果が噓のやうに解像した結果が得られました。解像感はほぼ互角で、しかも葉っぱの影を見る限り、コントラストとシャドー部の浮き具合もGT-X970の方が良好に見えます。
ようやく比較することが出來ました。ほぼ互角なんですが、私の獨斷と偏見では、GT-X970の辛勝、と云ひたいところです。
■まとめ
このやうに、GT-X970の實質解像度は3200dpi辺りが上限のやうに感じます。EPSON Scan上では6400dpiまで選擇できるのですが、この場合3200dpiの結果を無理矢理アップスケーリングしたやうなボロボロ畫像が結果として返ってきました。このやうな結果は前所有していたGT-X750でも同様でしたので、最近のEPSON機の共通の特徴なのでせうか。これは要注意です。
さて、世に一般には「フィルム専用スキャナー>フラットベッドスキャナー」といふ暗黙のヒエラルキーが存在するやうでして、私も概ねそんなもんだらう、と思っておりました。が、今回の結果を見て考えを修正しなければ、と思ひ直しました。
先に書いたとおり、5000EDは既にディスコン状態でして、既に新OS對應も放棄されている極めて寒い状況にあります。VueScanやSilverFastなどといふ有料ソフトを利用するといふ手段も無くはないですが、かういふ機器はよく壊れるし調整も必要だったりしますので、ハードウェアのメンテナンスまで勘案すると、この状態で5000EDを使い続けるのは問題も感じます。
しかも、今回のテストでは、GT-X970を3200dpiで使う限りにおいては、ほぼ同等の結果が得られる事もあります。4000dpiまでの解像度は無いにしても、極めて特殊な用途以外においては、GT-X970の方を選擇する方が半値以上安上がりだし、安定して使い續けられさうだ、といふ事を感じました。しかも、GT-X970の方が5000EDよりも数段静かです(笑)。
追記しておけば、私の主な利用用途は、6×6判、6×7判の120フィルム、4×5判のシートフィルムのスキャンです。この時点でGT-X970の一擇になってしまうのですが、この場合であっても3200dpi以下で利用する事を守れば、良好な結果が得られるといふことになります。
限られた時間と環境で試しただけなので、これがホントの性能かどうかは不明ですが、我が家ではこんな結果になりました。備忘録的に書いてみましたが、どこぞでお役に立てば幸いです。
追記: (左)(右)表記が逆になってるところをご指摘頂きました。修正しました。有り難うございます。
9月になり今更ではありますが、書くのを忘れてたので一應書きます。
arataさんのところで開催されておりますフィルムを月に1本使ふの會、8月度分の提出を行いました。今回は夏の歸省時に寄った姫路城でございます。
http://fotologue.jp/tsuki1/#/10476638/10520025
(WISTA 45 SP、CM FUJINON CM Wide 150mm
F5.6、FUJICOLOR PRO160NC)
今回は珍しくネガフィルム(FUJICOLOR PRO160NC)を使ってみました。ホントはリバーサルのVelvia 100Fを使うつもりだったんですが、用意してきたカットホルダー10枚のうちの8枚に詰めたVelvia 100Fを既に使い盡くしてしまい、法事で使った際に餘っていたPRO160NCを2枚だけ詰めて持ってきていたので、澁々これを使いました。
ところが現像から上がってきたネガを覽て、あれ、これ相當階調が出てないか? と。うちのスキャナーで反轉處理をしたところ、あれまぁ素晴らしい結果に。階調の出方が明らかにVelvia 100Fと異なり、カリカリのリバーサルに比べてほんわか柔かな感じです。デジカメに毒された眼から見れば物足りない感じがしますが、フィルムならではの良さはかういふ所に出てくるのでせう。
ネガフィルムはそのまま覽られない所がイマイチなのであまり好ましく思っておりませんでしたが、意外な面を見せつけられて嬉しい限りです。
8月は4×5判が10枚、120(ブローニー判)が4本、135(35mm判) が2本でした。
參考までに同場所・同レンズで撮ったブローニー判のリバーサルフィルムで撮ったヤツを。どちらがお好きですか?
(WISTA 45 SP + WISTA roll film adapter 6×7、CM FUJINON CM WIDE 150mm F5.6、FUJICHROME Velvia 100F)
先々號から私めの記事を連載中でしたITアーキテクト誌が次號をもって休刊といふ事になりました。
ITアーキテクト誌は9月25日発売のVol.25をもって休刊
http://www.itarchitect.jp/information/-/158189.html
7月の中頃にこの話を聞いたときにはそりゃぁもうビックリしました。私めは1990年代今は無きSun World時代から讀んでた譯でして、增刊號のJava Worldムックが出た時には「これからはJavaだよなぁ」と独りで盛り上がったものです。その後月刊化し、何度もJavaの記事を寄稿させて頂きました。
その後JavaWorldが休刊し後繼誌としてITアーキテクト誌にバトンタッチした後は一讀者として覽ておりましたが、ご縁でまたもや寄稿させて頂くことになり、嬉しく思っていた矢先でした。
後繼誌は未定との事で非常に殘念です。私の記事も元々6回を予定していたものですが、急遽殘りの4回分をまとめて1回に編集しました(なので通常より増ページになっています)。現在ゲラ刷りをチェックし終えた所ですが、これで終わりと思ふと、寂しい限りです。次號は今月9月25日發賣ださうですが、書店でお見かけの際にはお手にとってパラリとめくって頂ければ幸いです。いや、買ってね!!
さて、これまで散々懸念點として考へておりましたGoogle Bloggerを離れ、レンタルサーバーを借りてWordPressに變更致しました。中身はそのまま移行できましたがURLが微妙に變更になっているため、檢索エンジンからのリンクは切れるかも。こればっかりは致し方無さそうです。
Google Bloggerの何が不滿だったかといふと、遅い、ってのもあるんですが、畫像等の書類を一切置くことが不可能だといふこと(これはビックリしました)、トラックバックが不可能といふ事が擧げられました。
前者はとりあえずPicasaに畫像ファイルを置くことが推奨されているやうだったので澁々これで對處致しました。が、毎度専用アップローダーを使わねばならんのが實に面倒でございました。後者は追加プラグイン等々で對處できるやうでしたが、標準で不可能ってのも將來性に不安を殘すので、いっそこの際なんでレンタルサーバーを借りて再開しよう、といふことで決めました。
なお、Blogエンジンは以前使っていたMovable Typeは今更な感じがしていましたんで、WordPressを使ってみる事にしました。標準でBloggerからの移行ツールが付いておりまして、すんなりと丸ごと移行が出來ました。何といふ便利な世の中でせうか。WordPressの機能にはまだ慣れてございませんが、特に困らず使えそうではあります。