GT-X970+無反射ガラスを用いたフィルムスキャン

 さて我が家のフィルムスキャンの方法を一度書いておいた方が良いだらうと思ったので書いておきます。ひょっとしたら役に立つ方がいらっしゃるかも、なんて思ひますので。あくまで我が家の解法なので、ひょっとしたらもっと良い方法があるやも知れません。

 一寸前の日記に書いたやうに、我が家のメインスキャナーはEPSONのGT-X970がフル稼働状態であります。このスキャナー、最大8×10のフィルムが直接讀めるといふ素晴らしい機能を持っているのですが、弱點として反りを無くした状態でスキャンする機能が無いのであります。

 4×5のフィルムサイズまでは、35mm版6コマx4列のホルダー、ブローニー2列のホルダー、4×5が2コマのホルダーと完備されているんですが、枠で挟み込むタイプなので枠外までスキャンしたい場合や4×5以上のサイズをスキャンしたい場合、ガラス面に直接フィルムを置いてスキャンする形となります。

 で、その場合に問題になるのがフィルムの反り。通常フィルムはピーンと平面性を保ってる譯でも無く、微妙に反っておりまして、ガラス面に置いてスキャンしているうちに、熱でクルルンと反ってきたりして、スキャン結果を観ると反った結果臺形になってたり歪んでたり片ボケしてたりと、そりゃまぁ酷い結果だったりします。付属のフィルムホルダーを使った場合も、反りには勝てません。やはりボケます。

 これが8×10などデッカいフィルムならまだその重量があるんでマシですが、35mm判などは細く軽い分、その反ったときのカーブ具合も相当なもんでして、やはり上に何かガラスみたいなのを載っけて、反りを無くした状態でスキャンした方が良い、といふ結論に誰もが達するのではと思ひます。


 通常はこんな感じでフィルムエリアガイドといふペラペラのオマケみたいなフィルムを周りに置いて、その中にフィルムを置きます。見づらいですがブローニーを一枚上の方に置いてます。これだとフィルムの反りに勝てない・・・当初は反って無くても、途中で反り出すので始末が惡い譯です。


 で、私はここでKPSから出てるKPS無反射ガラスをヨドバシで千円ちょっとで買ってきました。サイズは六つ切り。ホントはスキャナーのサイズピッタリのA4サイズがあれば良かったんですが、無いんでそれに近いサイズで。ところが、これを直接フィルムの上に置くと、ニュートンリングといふ筋状の輪っかがビロビローンと畫像の上に廣がり、見れたもんじゃないです。

ニュートンリング
 ニュートンリングの例。こんな感じで出てきます。


 要するにフィルムとガラスが密着しなければニュートンリングは出ないだらう、といふことで、無反射ガラスの周りにマスキングテープをぐるりと張り、その上でフィルムエリアガイドの縁にひっかけるやうにガラスを置きます。これで微妙にフィルムとガラスの間に隙間ができます。マスキングテープを多重に貼ってガラス面との距離を微調節するのでも良いかも。


 この状態でスキャンするとこんな感じで畫面に登場。


 ズームしてこんな感じ。


 スキャン結果。反ってない上にニュートンリングも出てない状態です。オリジナルは2400dpiなので 7056x5823pixels=41,087,088pixels (4千108㒼畫素)になります。が、これじゃWeb上で表現できないので、横500pixelsにリサイズしています。ちと傾いてますが敢えて無修正で。

(WISTA 45 SP、WISTA Roll Film Adapter 6×7、FUJINON T 400mm F8、FUJICHROME Velvia 50)

3 Replies to “GT-X970+無反射ガラスを用いたフィルムスキャン”

  1. すごく参考になりました。ヨドバシで無反射ガラス、コジマでgt−x970をかってきました。
    我がローライくん、使い込んでやれます。ありがとうございました。

    1. ご購入おめでとうございます。一般用途であれば間違いなくGT-X970で問題ないと思われます。精度は出荷時に各機調整されているとのことでしたが(EPSONの方に直接聞きました)、念のためフィルムホルダー側の高さ調整を切り替えて、どちら側にピントが来るか(どっちがまともか)を最初に試されることをお勧めします。

      ちなみに、無反射ガラスで上から押さえても(フィルム裏側は大丈夫だとしても)、下側(フィルム表側)のスキャナー側のガラス側にニュートンリグが出るときがあるので、そのときは一般用のドライヤーでスキャナー側のガラスを軽くあぶり、水分を飛ばすと改善されることがありますので、お試し下さいませ。

Leave a Reply