PX-5002ブロガー發表會に行ってきました!其の貳

 前回の續きでございます。一日一鐵!のレイルマン中井氏により、木枠を使って作品を作りませう、と宣言がありました。これ、昔の寫眞展でよく額装されていた、木枠に印畫紙を貼り付けるタイプのものをここでDIYしちゃおう、といふ凝ったものでした。この額装は業者に頼むと何千円も取られたりするらしいですが、今回はIKEA家具で999円で買ってきた木枠のDIYキットが登場(笑)。これに巻き付けるのが最終目標となりました。

 私は今年の春に大型寫眞機で撮ってきた福島縣三春町の瀧櫻の4×5リバーサルを、事前にGT-X970で限界の3200dpiにてスキャンしてきたデータを持ってきました。14933pixels x 11786pixels = 176,000,338畫素(一億7千6百万畫素)。A2に印刷するのであれば、このくらい必要でせう、なんて當たりをつけてました。折角なら巨大データがちゃんと印刷できるかどうか、チェックしたいですからね。

 机の上に置かれたPX-5002をまじまじと眺めると、A2にしては小さい、といへどもデカいなぁ、と改めて思ひ知らされます。そして印刷のために排出トレイを延ばすと・・・プリンターの横幅より長い!(笑)。家の中での置き場所は相當限られるといふ當たり前の事實に氣付かされ愕然となりました。さて、どこに置こう?(^^;;;

 それはさておき、早速プリンターの横に設置されたノートパソコン(もちろんEPSONのEndever)にインストールされた、PX-5002に同梱のPhotoshop Elements 7を使って印刷・・・といいたいところでしたが、私はこれ使ったことが無い(いつもLightroomから印刷してます)んで、けんたむ氏にお願いして印刷キューを出してもらいました。

 シューッシューッ・・・と印刷が開始したのですが、會場がガヤガヤしていた事もあるんでしょうが、静かです。耳を欹てないと動作音が聞こえない位。振動もあまり無く、會議机に手を置いてみてもさほどの揺れは感じられません。インクカートリッジが固定式のメリットはこんな所にもあるんですなぁ。我が家の五月蠅い&揺れるPX-G900とは隔世の感です。ちなみにPX-G900は電源を入れた途端にガチャッ・ギーーーー・ゴッ・グォーーーー・ギッ、印刷するとガチャッ・ギーーー・ゴギャッ・ゴーーーーー(給紙音)・キューキューキューキュー・・・(以下印刷中)なんて感じで、夜間に印刷するのは憚られる五月蠅さです。

 そんなことを思ひ出しながら暫く待ってると、プリンターの排出トレーの方に印刷された紙が登場。周圍から「オーッ!」と歓声が。うーむ、確かに綺麗です。今回はベルベットファインアート紙(一枚千円!!)が準備されていたので光澤は無いんですが、「作品」っぽい感じで出てきます。

 ううむ、これは素晴らしい。生まれて初めてA2の大きさでプリントしました。

 次に隣のmayuさんの番。先にやっちゃってすみません。けんたむ氏の紙の裝塡、キまってます。こちらは鈴鹿サーキットでのF1を流し撮りの寫眞。バリピン來てます!! 素晴らしい作品です。でっかく印刷されると、これまた箔が付きます。

 ここからが大變だったんですが、これをIKEAの木枠にホッチキスで留める作業に。けんたむ氏に手傳って頂きながらポチン、ポチン・・・なかなか上手くいかないんですが、何とか完成。一番乗りでした!!

 ううむ、素晴らしい。私が撮ったものとは思へない素晴らしさです(笑)

 さうさう、中井氏の方で試しに前機種のPX-5800と後繼機のPX-5002とで同じ寫眞を印刷されておりましたが、微妙ながらやはり新機種の方がなめらかなグラデーションが出ておりました。これが銀塩印畫紙ではなくインクによる印刷で出てくるといふのは驚異です。人類の技術はどこまで進むのでせうか。

 皆さんひととおり完成したところで中井氏からの講評が。

 三春瀧櫻のてっぺんの部分が枠の上に。ここがポイントださうです(笑)

 これいいですねー、ってそれ氏のやつでしょー! お約束ですね。

 やはり、A2サイズまで印刷して額裝するとマジもんの作品に昇華します。ううむ、これは凄い。

 氏も講評してましたが、なんか皆さんのレベル高すぎです。プロ顔負けといふかプロの方もいらっしゃいました。納得。

 そんな樂しいひとときも終わりに近づき、質問コーナーが。技術の方がいらっしゃってるので、聞きたいことがあればここで聞いてしまいませう、と。折角なので書き留めておいた分まとめて書いてしまいます。

Q: ランニングコストは?

A: L判で20.4円。インク代のみだとこれから5円引けばいいので15.4円くらい。

Q: 街の寫眞屋さんに勝てますか?

A: 街で頼むとA2刷りで数千円かかる。價格的にも品質的にも十分勝てると思っています。(オーッと歡聲が(笑))

Q: PX-5800より黒がスムーズだが?

A: LCCSのおかげ。光澤ムラが改善されている。

Q: MAXART PX-6550との比較は?

A: ビビッドマゼンタはあちらでは既に採用されている。原則としてPX-5002より上位が劣ることはない。違いはロール紙とインクカートリッジの大きさのみ。

Q: フォトブラックとマットブラックとの切り替えは何故殘ったのか? 何故ノズルを9つ付けなかったのか?

A: お客様に安價に提供するために汎用品の8つノズルにしている。9ノズルにするとさらに数万円上昇してしまう。

Q: EPSON機では電源を入れるたびにクリーニングされている氣がするが?

A: 通常はセンサーがヘッドの位置を確認するのみの目的で動作している。クリーニングは数ヶ月に一度の割合で入るのみ。

Q: フォト・マットブラックの切り替えでインクはどの程度消費されるのか?

A: 数グラム。フォト→マットで1.5g、マット→フォトで4.5g。

Q: インク代の価格は下げられないのか?

A: 成分が藥と似ていてどうしても高くなってしまう。大量に作れれば安くなるのだが。

Q: PX-5002の市場想定価格は?

A: 15万円後半が想定されている。

 といふことで今回の會はおしまい。けんたむ氏どうもお世話になりました。

 で、10月中旬にはこんなドデカイ箱で届くさうです。え〜!?

 最後にインクタンクの蓋を開けてみました。インクでけー。ひとつ5千円くらいなので、9色換へると4万5千円。え〜高い〜

 最後に中井氏にお願いして寫眞撮って貰いました。嬉しくて私の顔がニヤけてたので削除します(爆 中井氏すみません!!

PX-5002ブロガー発表会を開催しました!その2
http://proselection.weblogs.jp/epson_proselection_blog/2009/10/post-b4d2.html


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コメント

“PX-5002ブロガー發表會に行ってきました!其の貳” への4件のフィードバック

  1. arataのアバター

    詳しい記事、大変参考になりました。
    素晴らしいですね。写真展等に出すとなるとこのサイズが欲しくなります(^^
    インクが高いですねー。これは大変だ。

  2. rockcapeのアバター

    >arataさん
    どうも有り難うございます。

    本体15万中インク代が1/3を占めてるんで、維持費が馬鹿にならないです。
    ただ、サイズがでかい分、一度交換すると一般利用では3〜4ヶ月以上は楽勝で持つみたいなんで、一年で10万前後のコストが負担可能であれば、本機はお買い得ではと。

    出てくる品質を考えれば安いんですが、絶対的な価格はやっぱり高いです(^^;;;

    1. rockcapeのアバター

      >to Автомобилист
      Thank you for reading 😉