GlassFishの商用乗り換え先について(補足)

昨日のJava EE Advent Calendarの続きなんですが、前回はWebLogicをターゲットにしたんですけど、それだけだとちょっと物足りない感じもするし、何だかOracleの回し者のような気もする(笑)ので、とりあえず他の会社のも簡単に補足しておきたいと思います。

※「補足」の字が間違ってました(笑) 疲れてますねー (2013/12/09 09:35)
※ Interstageの選択について誤ったメッセージが伝わるといけないので、更に補足を追加しました(2013/12/09 14:39)

その他の会社のJava EE商用サーバー群について

今年の楽天テックカンファレンス2013でも語ったのですが、Java EEにはそれぞれ対応バージョンがあり、各社から下記のような形で出ています。

※英語のWikipediaでもかなりいい加減だったので、各社の発表やドキュメントを開き、必死に調べました(笑)

で、今回の商用製品(商用サポート付き)としてのGlassFishからの乗り換え先としては、繰り返しになりますがJava EE 7対応は残念ながらまだ出ていないです。恐らくJBossのオープンソース版であるWildFly(改名)が最初に出るのではないかな、とは思いますが、現時点では何とも言えませんね。

Java EE 6以前に関しては、概ね選り取り見取りと思ってもらっていいでしょう。最新版さえ選べば、対応しています。ベンダーによっては、最新版の提供は勧めない変な所もありますが、そういったところは品質に問題を抱えているか、もしくはサポート部隊が心許なくクレームを恐れているか、どちらかかなと思ってもらってもいいですし、何て石橋を叩いて渡る顧客思いの会社なんだ、と思ってもらっても良いと思います(笑)。

もちろん、個人的にはサポートライフサイクルが最長である最新版を選択することをお勧めしたいですが、まあそこはご自身で総合的に判断してもらった方が良いでしょう。

何を基準に決めればいいのか

さて、Java EEの商用サーバーシェアについては、いろんな調査会社があれこれ出しており、しかも会社によってバラバラの順位だったりするので眉に唾を付けて見る方がいいでしょうが(笑)、国際的にはWebLogic、WebSphereが二強、プラスJBossの三つ巴の戦いと考えてもらえれば良いかなと思います。国内を見た場合には、これに富士通のInterstageやCosminexus辺りがドカーンと参戦している形かなと思います。

わたし自身は過去これらのサーバーをだいたい使ったことがあるのですが、残念ながら最近のCosminexusを知らないというのと、WebOTXだけは実物を一度も見たことが無い、という制約はあります。

※使った(苦労した)or知ってるけど消えてしまったJava商用サーバーも多いです。Netscape Application Server (iPlanet AS)とかSilverstreamとかJRunとかOracle iAS (OC4J)とか・・・J2EE前後でかなりの興亡がありましたね・・・

で、このなかのどれがお勧めか、と問われると、どうかなぁ、と。どれも一長一短あり、なかには絶対使いたく無いものもありますが、そんなものをここで明け透けに発表したところで私自身には何の得も無いため、まあそこはオブラートに包むとしても、評価基準は幾つか持っておいた方が良いでしょう。

基準のひとつとして個人としてお勧めなのは、サポート力です。これは国内にどれだけのサポート部隊を抱えているか、バグなどが発覚した場合に、どのくらいのリードタイムでパッチ等を提供してもらえそうか、営業さんがどれだけ熱心に対応してくれるか、などなど、ここだけ見てもチェックすべき所は多数あります。これは勿論国内ベンダーが強い面もありますし、そうでない所もあります。

でも何が何でもGlassFishを商用サポート付きで使いたいたいんだ!という場合

さて、最終手段というか究極の話なんですが、でもGlassFishを愛してやまない、何とかして商用で使いたいんだ、という場合の話なんですけど、選択肢が無くは無いです。

実は、上記の製品のなかに、GlassFish互換品が含まれているんです。どれだと思いますか?

何と、富士通のInterstageの最新版なんです。Interstageといえば昔のバージョンはTomcatベースだったんですが、Java EE 5対応以降(つまり9.2以降辺り)で、GlassFish 2.xを丸ごと取り込みました。その後GlassFish 3系も取り込んだんですが、しばらく「本番用途サポート不可」という謎のステータスを経て、最新版でようやく正式に対応したようです。

勿論、GlassFish 4系ではなく3系なのでJava EE 6対応になってしまいますが、基本エンジン部分はだいたい同じであり、サーバーの乗り換えに際しての挙動変更を嫌う場合、実は良い選択肢かも知れません。

が、違う箇所もかなりあり、サポートOSの縛りがあるとか、インストーラーが独自すぎてわけわからんとか、管理コンソールとがGlassFishのと違うとか、周辺ライブラリーがごっそり違うとか、過去の遺産を引きずっているところも多分にあります。

まあ、なので勿論、決める前に実際に試用版を使ってみることをお勧めします。何とWindows XPや7などクライアントOSが非対応だったりするので、いきなり詰まる気もしますが(笑)、テスト用のWindows ServerやLinuxなどを用意してもらえれば良いかと思います。

※念のため更に補足しておきますが、Interstageが将来GlassFish 4.x系をそもそも採用するかどうか、また仮に採用したとしてもそれはいつなのか、というのは全く不明なので、もし気になる方は富士通の営業さんに実際に問い合わせてみましょう。ただ、富士通の場合、国内ベンダーらしく、サポート終了までの数年間は、ひたすら延々と黙々とサポートを続けてくれると思います。もちろん、GlassFish側も現時点では2.x系および3.x系のサポートについては一応続けています。なので、将来を見据えての乗り換え先としてはそもそも微妙でもありますし、とにかく「最終手段」です。

実は情報が少ないJava EEサーバーの選択

とまあ、一般に結構珍しいのではと思う観点でEE商用サーバーを私の視点で軽くまとめてみましたが、この辺りは意外にも公平な情報に欠ける点が多く、営業さんの営業力や技術者の趣味とか、はたまたお偉いさんによる星取表で決まってしまいがちな所でもありますけど、まあ何せプラットフォーム(土台)でもありますので、ちゃんと頭を使って選んだ方が良いですよ、という当たり前の話としてまとめておきましょう。

個人的には、どれが一番好きかって? うーん、一長一短だなぁ・・・(笑)

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