何故ASTIA 100Fの35mm判が生産中止になるのか

寝耳に水状態。富士フイルムがASTIA(アスティア)100F(RAP F)の135判(35mm判)を生産中止にするさうだ。

リバーサルフィルム・黒白フィルム 一部製品販売終了製品のご案内
http://fujifilm.jp/information/articlead_0066.html

何故この時期に、といふ點はさておいたとして、まあ賣れなかったのかな、といふのは間違いなからう。

かくいふ私も35mm判のASTIA 100Fは殆ど使った事が無い。勿論何度かは使ったのだが、安めのTREBI 100Cをよく使ってた關係上、殘念ながらそんなに出番が無かった記憶がある。

ASTIA 100Fは確かVelvia 100Fと同時期に販賣開始されたかなり新しいフィルムである。舊ASTIA 100を、新素材で高耐久性を持たせ、粒状性をRMS10から7に改善したと宣傳された事は記憶に新しいのであるが、それが消えてしまうのはどうも腑に落ちない。

が、何と120判以上のフィルムはそのまま存續である。これは何故か。

實際問題として35mm判を使ふ場合、問題となるのがその粗さと小ささだ。今時の1000萬畫素級のデジカメ畫像と比較した場合、元々塗り繪であるデジカメのJPEGは「くっきりはっきり」系である。小さい畫素なので、くっきりした方が何となく良く撮れてる雰圍氣が出るのである。デジカメ自體が何となく寫眞を撮った氣にさせる、雰圍氣を愉しむシミュレーターのやうなものだろうから、その目的には叶っているだらう。

さういふ眼から見ると、ASTIA 100Fはどうもシャキッとしない「眠い」寫眞が上がってくる、なんて多分大半の方々はさう感じていて、實際賣れなかったから今回の措置、なのだらう。

デジカメに引きずられて好まれるやうになった「くっきりはっきり系」の、PROVIA 100FやVelvia 100Fの方が賣れ、その結果賣れなかったASITAは退役。消えるべくして消えるという感じだろうか。何か間違ってるやうな氣もするが、對象の日本マーケットがこのていたらくなので致し方あるまい。

Kokura castle with ASTIA 100F

(ライトボックスの上でiPhoneにて撮ったASTIA 100Fの畫像。Click to large)

だが、これがブローニーや4×5になるとあら不思議、元々のフィルム面がめちゃくちゃデカいからそんなに「くっきりはっきり」してなくても意外にいけちゃう事實に驚く。實際私自身がさうなのだが、ルーペで見る場合にも兩眼で樂に見へるし、紙に焼く・印刷する場合も最低六切り以上になるので、そんなにクッキリハッキリしてなくても全然OKである。

むしろそのサイズ以上になってくると、各所がちゃんと寫ってるか、解像してるか、潰れてないか飛んでないかの方が氣になってくる譯で、階調性が壮絶に優れているASTIAの獨壇場である。なのでHASSELBLADで撮る場合の私の標準フィルムはASTIA 100Fである。

殘念ながら4×5の方はVelvia 100Fの方が登場機會が多いのであるが、これもそのうちASTIA化しやうと思っていた矢先のこの發表である。富士フイルム側はこのやうな事をちゃんと理解してるからこそ135判のみディスコンにして、PRO160NSのやうにブローニー以上のプロフェッショナルモデルにしたのであらう。良く判っとるなぁと妙に感心する次第である。

でも35mm判を使ってた方々も居るだろうし、もっと實際の利用者は聲を上げるなり交渉するなりして存續に乘り出した方が良いと思ふ次第である。もしくはB&H等々から個人輸入するか、だらうか。

晩秋の阿蘇・其の壹 大觀望

大觀望
(Click to large 2000 pixels width)

先週末であるが、晩秋の阿蘇を堪能しとらんなぁといふ事に氣付き、急遽阿蘇まで高速を飛ばす事にした。折角九州に戻ってきたのであるから、こんくらいは味はっておかんと勿體ないのである。

暫く4×5で撮ってないので、今日こそはとWISTAを持ち出し、予めカットホルダーに詰めて半年間放置されていたVelvia 100Fを10枚持って出發。目指すは外輪山。

大觀望到着したのは晝過ぎ、さほど空氣が澄んでる譯でも無い状態ではあるのだが、ああPLフィルター持ってくれば良かった、と心の中で思ひながらそのまま撮影に。生憎天氣だけは良かった事が救ひである。

かういふ場所では折角なので煽りを使って手前と奥(無限)に同時にピントを合わせる。多少フォールも使っているが、一寸だけ。絞りはF56くらいだったような氣がする。よく憶えるとらんが、別にフォトコンに出す譯でも無いのでどうでも良いのである。

とりあえず4×5であるから、いつもよりもちょっと大きなサイズでアップロードしておく。横2000pixelsなので、最近のデジカメと比較してもめちゃくちゃ大きい譯でも無いが、余裕のある解像が分かるのでは無いだろうか。分からんかなぁ・・・解像度を味わってもらおうと2400dpiでスキャンすると横数万ピクセルになるので、ブラウザークラッシャー(別名:嫌がらせ)と化す。なかなか難しい所である。

無論、本物の4×5フィルムをライトボックス上で鑑賞するのが最上である事は云ふまでもない。

富士フイルムの4×5サイズが20枚入りに

Velvia 100F 4x5

久しぶりに4×5を現像に出し、その歸りにフィルム賣り場に行ってびっくり。富士フイルムの4×5サイズが何と20枚入りになってをるではないか。QuickLoadの話ではない。通常のカットフィルムである。今頃氣付いたと云ふ事は、4×5であんまり撮ってない事がバレバレである。正直濟まん。

これまでは4×5フィルムと云へば10枚入り、なのでカットホルダーを5枚持っていれば10枚チェンジバックでホイホイと入れ替えて完了、であったのだが、これ20枚になったら余るではないか。何といふ事をしてくれたのだ富士フイルム!! あと5枚カットホルダー買うのか!?

でも10枚入りの袋が2つ入っていたらそれはそれでOKである。ので今度買って確認してみる事にした。

さて20枚入りにしたのは一回の購入での單價向上と妙に出來の良い二重箱のコストカットである事は明々白々であるのだが、まあその程度で大型フィルムが生存してくれるのは有り難い事である。がしかし、問題はここから。價格が上がっているではないか。

10枚入りの頃幾らだったのかさっぱり憶えて無いのだが近くにあった空箱を眺めるとヨドバシカメラのタグが・・・「¥3,340」でした。これがヨドバシ博多の窓を覗くと20枚入りで7200円程度。何といふ價格上昇。といふか定價ばいそれ!! Extremely low low pricesじゃなかよ!!

といふ突っ込みはさておいて、これじゃあ納得いかんなぁと檢索してみると、カメラのキタムラのネットショップにて安價に出ているのを發見。會員價格限定ではあるものの、約6500円程度。をを、上のヨドバシ價格よりも安いではないか!!

このキタムラのネットショップは近くのキタムラのお店渡しが可能らしく、送料がケチれるっぽいのも良い。近々試してみる事にするのである。

福岡の現像事情

殺人担々麺

さて福岡に引っ越してそろそろ一年、まではいかないのだが、銀塩愛好家としては、フィルムを撮った場合の現像所が最大の懸念點であった。

通常の35mm判ネガフィルムの場合、ミニラボ(街の寫眞屋さん)がその辺にあるので良いのだが、問題は中判以上のネガフィルムとリバーサルフィルム。特にリバーサルはよく使ふし、こいつがいつまで経っても現像されないと云ふのも氣持ち惡いのである。

福岡の市街地、天神・博多の周りは主にフジフイルムのパレットプラザやキタムラ、タカチホカメラ系列、あとはパレットと同様だが元ダイエー系列の55ステーションが多く見られる。ここら辺にリバーサルを出した場合、當然ながら「ラボ送り」になってしまうのである。

そのラボであるが、クリエイト福岡といふ所が博多の外れの祇園といふ所にあるのだが、博多驛からはちょっと遠い。通勤電車の途中であるが、降りてさらに歩いて5〜10分といふ、これまた微妙な位置にあるのだ。

このクリエイト福岡はひょっとしたら九州で唯一のリバーサル現像可能なラボなのかも知れんのであるが、ここに朝9時に出した場合、上がりが17時である。35mmも120も4×5も同様。その日のうちに出來るのは良いのだが、仕事の關係上當日に出して當日に受け取るのは至難の業である。

さういふ譯でめんどくさい私は會社の近くであるヨドバシカメラ博多に出すのであるが、ここに出した場合、中一日。月曜日午前中に出して、水曜日晝に出來上がる事になる。以前別のミニラボに持って行ったが「いつになるか分からん」と非常に不安になる回答をもらった事もあり、ヨドバシ一擇なのである。

さういふ譯で、今日もヨドバシに通ふのであった。話長いなぁ(^-^;;;

2012/05/02追記:
當時存在した、ここに記載されているクリエイト福岡は閉店してしまったため、現在福岡にプロラボは存在しないやうである。博多のヨドバシカメラ、または天神のこおのカメラかビックカメラ辺りに出せば、福岡南の現像所送りとなり、中一日〜中二日で戻ってくる状況である。

EPSON PX-5002でA2印刷

 年末年始と大變忙しかったためマトモに更新できなかったのですが、PX-5002の記事を書けずにをりましたので、遅ればせながら掲載します。

 我が家にやってきたA2印刷對應の顔料機であるPX-5002、六切りと四切りの印刷をガンガンやってたのですが、A2の印刷をまだやっておりませんでした。EPSONからはVelvet Fine Art PaperのA2サイズを頂いてゐたので、4×5のフィルムをこいつに印刷してやらう、と。

 今回の生け贄は前々回の月イチ會で提出した4×5のリバーサルフィルムとしました。ちゃんとスキャンしようと思ひ、再度スキャナーGT-X970で2400dpiにてフィルムを縁まで含めてスキャン、9569×11907ピクセル(1億1千萬畫素)のJPEGにしまして、Photoshop Lightroom 2から印刷をかけました。

 ↑これ。

 印刷設定は以前と同様、EPSON機がSnow LeopardのColor Sync未對應のためPhotoshop側のCMSをONにして、Velvet Fine Art Paperのプロファイルを使って印刷しました。

 プリンター本體は棚の上に置いておいたのですが、さすがに紙が天井につっかえて差せないので、床に下ろしてトレイを全開にしました。

 後ろから紙を挿入。でかい。とてつもなくでかい。一般家庭では冗談とも思へる巨大サイズ。

 印刷開始。徐々に出てきます。

 こんな感じ。おお、綺麗に出てる!!

 なかなかのもんです。すげぇ。

 できあがりました。プリンターもデカいが、A2紙も全開にした排紙トレイをはみ出すくらいデカい。本體のデカさもしやうがないと納得のデカさ。

 できあがり。素晴らしい再現です。ライトボックス上で観るリバーサル現物と比較しても遜色ありません。そのまま展覽會に持って行けそうな錯覺に陥ります(^^;;; Velvet Fine Art Paperで印刷した巨大サイズがこんなにも素晴らしい再現性だとは思ひませんでした。テカテカの光澤紙よりも數段高級に見えるのは錯覺でせうか。

 さて、調子に乗ってじゃんじゃん印刷してみたんですが、印刷物をどうやって保存したものか、印刷してみて惱みました。で、探したのがITO-YAのポートフォリオ、ART PORTOFOLIO EVOLUTION (EV-12-18)をヨドバシカメラで入手しました。これ在庫切れのやうで、横浜のお店で殘りを確保してきました。

 これもまた、デカいしお値段もなかなか・・・

 さすがに専用品だけあって、品質はバッチリです。印刷物を詰め込むと凄い重さです。母は持てませんでした(^^;;;

−*−

 A2まで引き延ばした場合、フィルムサイズはどこまで耐へられるのか。結構興味がありましたので、35mm判、6×6判、4×5判と三種類のフィルムサイズをGT-X970の實質最高解像度近辺でスキャンして、そのまま印刷してみました。35mm判はNikon F6とAF-S VRレンズ、6×6判はHASSELBLADとCFi/CFEレンズ、4×5判はFUJINONレンズです。

 スキャン後のサイズは35mm判を3200dpiでスキャンして4594x4923pixels(約2200萬畫素)、6×6判は2400dpiで6985x7081pilels(約5000萬畫素)、4×5判は前述の通り2400dpiで9371x11780pixels(約1億1000萬畫素)です。

 結論。35mm判はダメです。ポヤンポヤンのボロボロ。A2まで伸ばすと解像感の足りなさで泣きさうになります。6×6判でバッチリのバキバキ解像感、4×5は余裕しゃくしゃくA0でもOKですわよ、といふ感じでありました。個人で引き延ばす場合このA2近辺が限界のやうに感じます。ここまでの展示を前提に撮影を行う場合、やはり中判以上のフィルムサイズは必須といふ結論に至りました。Webでこの感じを表現するには不可能なので是非皆様もお店などで見て欲しいところです。

 で、デジカメの場合ですけど、やはりこのサイズだと2000萬畫素オーバー、できれば3000萬畫素以上の解像度が無いとダメだなぁと感じます。例へばヨドバシカメラの新宿西口店では階段にデジカメのフラグシップ機の畫像をA2やA1で印刷したものが飾ってありますが、1000萬畫素級のD3辺りではもうガタガタのピクセルが見へ見へな譯でありまして、2000萬畫素級のD3Xで何とか誤魔化せるか?といふ嚴しい領域です。ここら辺だと3000萬畫素オーバー機がゴロゴロある中判デジタル機(中判デジタルバック)の独壇場ですなぁとつくづく思ひます。

 私自身は寫眞をどちらかといふと心象表現手段ではなく記録手段として使っている身なので、真贋性および解像度はやはり最重要課題であります。少なくとも6×6判以上で撮っておけば、このサイズまで引き延ばしてもギリギリ大丈夫さう、といふ事が分かっただけでも有り難いものです。もちろん、4×5以上、できれば8×10以上が理想ではあります。次はバイテン行きたいなぁ(ぇ

−*−

 さてポートフォリオを持參して年末年始歸郷しまして、家族に見せびらかしました。さすがに誰もそんなデッカい寫眞を間近で見たことが無いだけあって、ウルトラ大好評でありました。大東亞戰直後に初任給でオリンパスフレックスを買った90歳越えの祖父からは「お前は寫眞屋になれ!」と有り難いお言葉を頂きました(笑)。儲かりさうにないので遠慮しておきます(^^;;;

Kodak E100VS (4×5) 長期在庫切れ・・・

 前の記事でじふさんからお問い合わせ頂いた、KodakのE100VSの4×5サイズ。ほんとに在庫が無いのかどうか、會社の歸りにヨドバシカメラ新宿西口店に寄ってみました。

 ちなみに前回使った我が家にあるE100VSは、中古カメラ展で投げ賣りされていたものです。2009年5月が期限の古いモノだったりしますが、一箱開封&ホルダー裝塡濟み、一箱未開封で冷蔵庫で保管しているためか、まだまだ大丈夫っぽいです。

 で、ヨドバシのフィルム賣り場に行って普段見慣れないKodakの棚に向かったら・・・無い。E100GはあるのにE100VSはそのスペースすらありません。120や220、135のE100VSはあるのに、4×5のシートが無い。

 んなアホな、と思ひ、ヨドバシの店員さんに尋ねたところ・・・

  • 長期在庫切れです
  • 國内取り次ぎの加賀ハイテックに在庫が無いみたいです
  • 實は米國にも無いみたいです
  • でも本社から扱ひ中止の知らせは來てないですので、無くなった譯ではないです
  • 次回の4×5切り出しはあるのかもしれないけど、いつか不明です

との情報を頂きました。なんてこったい。

 Kodakのフィルムは普段使はないので私の身には實害は無いのですが、フィルムの數が少しずつ減ってきてるのは氣になりますね。私は元々富士派なので憚られるのですが、Kodak派の方々にはこの際なのでフジも是非使ってみてくださいませませ、なんてお勧めしてしまったりして(^^;;;

 中判以上の場合ですが、ASTIA 100F。あまり使はれてないやうですが、萬能で意外にお勧めですよっ!

フィルムを月に1本使ふの會 11月度分

 フィルムを月1本使ふの會、11月度分を提出しました。今回は4×5のリバーサルフィルムです。こちらからどうぞ。


(WISTA 45 SP、CM FUJINON CM Wide 150mm F5.6、Kodak E100VS)

 11月の中頃に撮ったやつなのでまだ紅葉が無いです。今日同場所に行ってきましたが、周圍も含めてだいぶ色付いていました。

 一箱1000円で投げ賣りされてたKodakのE100VSの4×5シートフィルムを使ってみました。色味が富士とはやはり違う感じで、ちょっと黄色めであります。これがVelvia 100Fだったらもう少し緑と青が強めかな? あと8枚殘ってるので、早めに使はねば。

 今月はHASSELBLADを集中的に使ひました。大型寫眞機だと三脚必須となり、人混みで撮るのが憚られるので、首都圏で使ふのはなかなか難しいのであります。そんなところはハッセルで手持ち撮影となる譯でして、どうも4×5シートフィルムの消費が思ふやうに進みません。もっと撮りたいであります。

 今月は4×5リバーサルが2枚、120リバーサルが3本、120ネガが11本、135ネガが7本、ポラType 100が1箱でした。

秋の新宿御苑 Sinar Rollfilm Holder 6×7 試寫

 さて前回の續きですが、無事ロシアから届いたSinar Rollfilm Holder 6x7cmがちゃんと寫るかどうか、先週末新宿御苑に行ってきました。ホントはもっと早く行きたかったんですが・・・到着したら既に14時を過ぎており、斜光が凄い&色温度低めになっていたので、チャチャッと撮影は濟ませました。

 久々にWISTAを持ち歩いたのですが、やはり本体重量3kgは重すぎる。手首が痛くなりました。これが8×10なら我慢しますが、このサイズでこの重量ってのは段々腹が立ってきました。

 以前arataさんの所で教へて貰ったChamonixの、4×5サイズ45n-1が段々欲しくなってきました。約1.4kgなので半分以下。8×10は約3.9kgなので倍以上ですが、4×5ならばHASSELBLAD 503CW(1.5kg)よりも輕い!! 木製暗箱の弱點であったベッド部分のたわみも合金製で頑丈さうだし、しかも結構安價だし、本氣で買い換へやうかなと思い始めました。どうやら受注生産らしく、すぐには入手できないのかな?


風が強くて揺れが凄かったんで、撮る直前にシャッター速度を上げて。既に咲き終はりが多うございました。
(WISTA 45 SP + Sinar Rollfilm Holder 6×7、CM FUJINON Wide 150mm F5.6、FUJICHROME Velvia 100F、以下同じ)


苑内では菊祭り。凄い品質の菊がまぁゾロゾロと。菊好きの方は行くべし。夕方だったのでほぼ全部日陰。


菊・菊・菊・・・凄い傳統であります。我が古里由來の肥後菊もあったんですが、フィルム切れ&閉園で撮れませんでした。殘念。

Sinar Rollfilm Holder 6x7cmがロシアから到着

 既にほぼ一月前の話になってしまうのですが、常々欲しかったSinarのロールスライドアダプターSinar Rollfilm Holder 6x7cmをeBayで入手しました。これ、新品で買ふと数十萬圓かかってしまう貴重品なのでありますが、eBayにて國内では絶對に入手不能なくらい安價で落札できました。

 ちなみにSinarので有名なのはSinar Zoom 2といふ6×4.5から6×12まで伸縮自在のものでありますが、これは6×7固定のもの。私は4×5とほぼ同比率の6×7しか使はないので、これで充分であります。

 4×5の大型寫眞機でブローニーフィルムを使ふには、ロールアダプターといふのを追加でハメる必要があるんですが、一般に普及しているホースマンやリンホフ(Super Rollex)やウイスタのものは、グラフロック型になっているため一旦ピントグラスを外してハメる必要があります。これが實に面倒。こんな手順になります。

  1. ピントグラスでピント合わせる
  2. シャッターを閉じて絞り・シャッター速度を合わせる
  3. ピントグラスを外す
  4. ロールフィルムアダプターを付ける
  5. 引き蓋を引く
  6. シャッター
  7. 引き蓋を閉じる
  8. フィルムを巻き上げる
  9. ロールフィルムアダプターを外す
  10. ピントグラスをはめる

 これ、とにかくピントグラスをハメたり外したりと、まぁてんやわんやの大騒ぎでありまして、外したピングラをどこに置くか、なんて所から惱む必要が出てきたりします。

 で、これを解決するには、通常の4×5のカットホルダーと同じやうにピングラの横からスライドインさせるタイプのものを使へば解決。

  1. ピントグラスでピント合わせる
  2. シャッターを閉じて絞り・シャッター速度を合わせる
  3. ロールフィルムアダプターをスライドイン
  4. 引き蓋を引く
  5. シャッター
  6. 引き蓋を閉じる
  7. フィルムを巻き上げる
  8. ロールフィルムアダプターをスライドアウト

 こんな感じで、要するにカットホルダーと(巻き上げ以外は)ほぼ同じ手順になります。なわけですが、このスライドイン型のが數が少ない。調べた限りでは、こんなのがありました。

 あとCambo(Calmet)のがありましたが、えらく評判が惡かったので除外。このうち私の方では最初にTOYOのロールフィルムホルダーのボロボロ中古を超安價で入手したのですが、これの厚みが凄くてWISTA 45 SPに突っ込むとピングラのバネが折れる勢いで、無理に挿入するとパチンとピングラが外れる事が判明。これは使へないので却下。

 次にLinhofのRapid Rollexを買おうと考へたのですが、これ、差し込んだときに印面が左に寄ってしまふといふ致命的な弱點があることが判明。要するにピングラの中央で合わせてもダメって事で、フラストレーション貯まりそうな事間違ひ無しなので却下。

 そして、最後のSinarのやつ。これは上記の問題が解決できさうなのですが、WISTAで試した情報が檢索しても出てこない。ならば私が試してやらう、とeBayを探していたら激安品が出ているではありませんか。早速最低價格で入札したら、そのまま落札できてしまいました。

 我が家に到着したSinar 67。何とロシアから届きました。到着まで約24日。地球一周してやってきました。しかしまぁ、よく届いたもんだ。ロシア語であれこれ書いてありますが、なんのこっちゃらサッパリであります。

 早速我が家のWISTA 45 SPに突っ込んでみました。が、ここで問題發生。

 何と、ピントグラスの枠の指をかける出っ張りの部分と、Sinar 67の盛り上がってる部分(フィルムを格納する場所)が接触。そのため、ロールホルダー本体とピングラの間に∠型の隙間ができてしまいます。しかし、どっちにせよスプリングで押さえられている狀態は變はらず、使用上は全く問題がありません。良かった良かった。

 ピングラを大きめに開いて、Sinar 67を奥まで突っ込むとグラフロック仕様の例の「カクッ」と填る手應へがありますので、それでOKであります。この後試寫してみましたが、光線漏れ等々は一切ありませんでした。

 といふことで、WISTA 45とSinarのロールフィルムアダプターはちょっと條件付きではあるけど使へます、と云ふのが本稿の結論でありました。試寫内容は明日にでも。

※追記: 試寫分を投稿しました。

TOYOカットフィルムホルダー4×5 新舊對決

 先日フジヤカメラに行った際、ジャンク館で珍しいカットホルダーを見つけました。TOYOカットフィルムホルダー、の舊型。古いヤツです。ジャンク屋でおなじみなのはFidelityやLiscoので、國産のTOYOのやつは人氣が高いのか、全然見かけません。精度はTOYOのやつがさすがに良い、といふ話もあり、私も新品で5枚購入して使ってました。

 左が現行品。右が舊型。引き蓋のテカリが凄い(笑)。iPhoneで撮った時の映り込みが、左は無いのに右はバッチリ。これは実際問題、内面反射がヤバそうな感じもします。

 引き蓋のデザインは全く同じなんですが、舊型の方が取っ手にまで銀色で塗られてます。新型は灰色がプリントしてあるだけ。

 また、撮り枠の方は、舊型は成形で「TOYO CUT FILM HOLDER 4X5 SAKAI SPECIAL CAMERA MFG. CO., LTD. JAPAN」とあります。新型は大きくTOYO、それとシールに青文字で「TOYO CUT FILM HOLDER 4X5inch MADE IN JAPAN」。新型の方がさすがに格好いいです。

 開けてみた。中身はさほど變はらないですが、左のフィルム差し込み口の開閉角度が、現行品の方が大きく開くやうになってます。

 さて、實際問題としてこれ使えるかといふと、ちょっと嚴しいかと思います。よくよく見ると、引き蓋にヒビが入ってる箇所もあり。ただ、新型の引き蓋のみが数百円でヨドバシカメラに賣ってたりするんで、蓋だけ交換すれば使へなくはないなと。小ネタでした。

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